2022年1月21日で取り上げた「分かり合うためのコミュニケーション」。
コミニュケーションの質を高める有効な方法として、
『正確さ』『分かりやすさ』『相応しさ』『敬意と親しさ』の4つの要素が 報告されています。
※文化審議会国語分科会の資料で (分かりあうための言語コミュニケーション(報告))
『とはいうものの、こんな時どうすれば?』という質疑応答の章もあります。
質疑応答の章では、質問が35問あり、本ブログは、その中からピックアップして、ご紹介していきたいと思います。
第2回目(10回シリーズ)は、人間関係で消極的になってしまう場面の質問を取り上げます。
※第1回からは本ブログのタグ:コミニュケーションに格納しています。
言語コミュニケーションにおける Q&Aの中から
設問 ふだんの人間関係に影響することを恐れて,自分の意見が十分に言えないことがあります。両方とも生かすにはどうしたらいいでしょうか。(Q2/35中)
人間関係を円滑に保つ工夫をすれば、苦手意識を持つことはありません。
解 説
図は、(1)面識が無い(4)普段の関係 の2通りの条件で、自分が積極的に意見を表現するかのアンケートのグラフです。[資料内]
(1)の条件:(a)~積極的に表現できる。が43.1%。
(4)の条件:(a)~主張しない方だ。が58.6%。
結果は、
人間関係が優先されて、自分の主張は抑える傾向にある。
『自分の意見が十分に言えないこと』は誰もが同じように難しいと感じています。
世論調査からも分かるように、人間関係を気にして自分の意見を言わなくなる人は、多いのです。
認めて欲しい、わかって欲しいと思っていても、異なること。分かり合えないかも。否定されるかも。という思いもあります。
二つがぶつかった時、「面倒なことは避けよう」という逃避の気持ちがおこることも自然なことかもしれません。それでも、人間関係を円滑に保つ工夫をすれば、苦手意識を持つことはないのです。
例えば、
相手に対しては、相手を認めているという姿勢を伝えながら会話を進めていく。【相づちや、柔和な態度、表情】
自分は、言い方を工夫することで、考えや意見を伝えられます。【かみ砕いた表現や、相手の立場を想像した言葉】
どんな工夫をすれば、相手に伝わるかな。自分のことを判ってもらえるかな。相手はどんな違いを持っているのだろうと、双方向の広がりを楽しみに変換できればれ、会話がはずみ、「両方を活かす」ことが期待できますね。
4つの要素として、おさえたいポイント。 意識したい5つの要素から
『正確さ』③ 誤解を避けるよう努めているか⑤ 情報は目的に対して必要かつ十分か
『相応しさ』① 互いの気持ちに配慮した伝え方を考えているか
『敬意と親しさ』① 伝え合う相手との関係を考えているか
出展
文化庁
https://www.bunka.go.jp/
文化庁/「分かりあうための言語コミュニケーション(報告)」
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/__icsFiles/afieldfile/2018/04/09/a1401904_03.pdf
パンフレット:「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/wakariau/pdf/r1403493_02.pdf
両方活かしたいと思っている気持が◎
怖れを抱くのは、関係を壊すかもしれない、嫌な気持ちにさせてしまうかもしれない、と思ってしまうことも要因にありますね。
正解や、絶対正しい方法なんて求めても無理かもしれない。
不足と感じながら繰り返し、理想とする形へ重ねていけたら素敵。
きっと大丈夫。
本サイトは、ブログ以外に
「誰かに聴いて欲しい」を目的としたホットラインを開設しています。
こころの発散、リフレッシュの場として、気軽に ご利用 ください。
ご利用には『こんな方におすすめ』『約束』『利用の流れ』『予約ページ』をご覧ください。
コメント