淤泥不染の徳は、「おでいふぜんのとく」と読みます。
仏教における蓮の花に関するお言葉で、『どんなに厳しい環境にいても清らかに生きましょう。』という意味です。
そんな蓮の花の名所が愛知県岡崎市にあります。岡崎城から真北に2キロほどに位置する「伊賀八幡宮」です。7月初旬に見頃を迎えます。 (記事の写真は2022年に撮影したものです。)
本殿手前の『随神門(ずいしんもん)』と境内入り口の鳥居の間に目指す「蓮池」があります。
写真で見えているのが『随神門』です。
次の写真の石橋は、1636年に木橋の工法で架けられたのだそうです。経年劣化の良い寂れ具合ですが、残念ながら国宝で、渡ることは出来ません。
伊賀八幡宮は、松平家(徳川家の祖)の子孫繁栄・武運長久の守護神を祭るため、松平四代親忠公氏が創建されました。その後、松平家九代目となる徳川家康と、孫の家光によって現在の形へ。500数余年続く由緒ある神社です。
訪れたのは朝九時頃。後から知ったのですが、花が開く時間帯というのがあって、「9〜10時を目安に花は蕾へと戻ってしまう」のだそうです。
でも、花の咲く期間は長くて、七月いっぱいは楽しめるとのことでした。
冒頭の言葉をはじめ、蓮の花は仏教においてよく描かれる花です。
理由は、蓮は水生の植物で、泥水の沼や池の中から真っ直ぐ茎を伸ばし、その先に綺麗な花を咲かせます。
泥から出てきても汚れる事がない様子から、蓮の花は仏教の教えに通じるとされているからとのこと。
淤泥不染の徳は、「おでいふぜんのとく」の意味は納得のお言葉です。
すっくとした立ち姿は、淡く儚げで柔和な印象とならず、「意思」を感じます。花の意志なんて擬人も甚だしいと思えても、感じるんだから仕方ありません。何かに投影させているのでしょうかね。自分もこのように立ち振る舞いたいとか。蓮に限らず、どう頑張っても自然には叶わない完成されたものを感じてしまうものです。
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