エール!! ~展示会で出会えた声24~

2023年1月第4週 愛知県のポートメッセなごやで開催された『総合機材展』の産業展示会に行ってきました。 全国から約150社(2022年度実績)が出展し、新たな価値、変革に向けて新技術やシステム、サービスが紹介されていました。電子化に伴い、印刷業界にも大きな変化が求められています。柔軟な発想と掛け算で迫る業界の今後を知ることが出来ました。そして、印刷は「思い」を「リアルに変換」する機能が期待され今後もますます発展していく業界であるとの力強い思いも受け取りました。そんな皆さんのお話の中に、この記事を読んでくださった方の励みになったり、同じだ と思われる言葉や 気持ちを見つけることが出来ると思います。

ビジネスパーソンのメンタルヘルスをホットラインでサポートしている「アライエール」のmasudaです。
産業展示会に出向いて、出展社の方から業界のトレンドや情報などを教えて頂いています。
お話を通して漏れ出た苦労や夢、想いなどもお聴きするので、応援や労いの言葉をお返しする活動をしています。頂いたコメントなどを「エール!!」という表題でブログにて紹介しています。

お話を伺った方の声

S社 W様
印刷技法のひとつに「オフセット印刷」というものがあります。機材の摩耗が防げる、発色が鮮やかなどの利点の一方、使用する水の処理に課題がありました。我が社では、オフセット印刷に水を用いない技術を採用して環境にやさしいコストも軽減できる技法サービスを提供させていただいています。良さは実感頂いています。私自身はこの事業を継いで3代目。SDGsへの取り組みも順調。しかし、技術の良さをアピールする点で今一つと考えています。社を背負う自分の課題と捉えています。何かしら常に挑戦材料を課すことで視線を前に向けるようにしているんです。

M社 M様
封筒がシールで接着され中身をはがして確認するダイレクトメールをご存じですか?「圧着DM」といって、カラフルかつ、エコな郵送方法なんです。もちろん既存技術として世にありますが、我が社のこだわりは中身のデザイン。フォーマットがありつつ型通りの形式でお作りするのではなく、部分的に個別に変更ができるかなど小さな要求でも、お客様のニーズに対応できる柔軟さが売りです。ダイレクトメールは読んでもらえないという現実もあります。圧着(シール)形式だと「めくりたくなる」心理もついているですよ(笑)どうしたら手にとって読んでもらえるか、デザインや文言などさりげなく研究し、力を入れて作っています。気づかせない技術というのも面白いですよ。

M社 F様
水の中に浸してあるこの紙は字が書けるんですよ。これは石灰石を主原料としているんです。粘性も高いので破れにくい特徴もあります。我が社には他にも部門はありますが、今回はこの「ストーンペーパー」を推しで出展しています。環境にやさしい、情報保護につながる、災害時に有用などが理由ですが、それは同時に他の企業様にとっても注目されていることなんです。我が社が取り組んでいることは他社様も取り組んでいるわけで、同じ方向を見た時に提供できること、ヒントがあるのではという考えですね。企画政策課に所属している私としては、展示会は発信の場であると同時に受信の場でもあると思っています。

株式会社コンフォーム社 M様
我が社は「IT導入士」という資格が取れる学校・講座を運営しています。今、企業ではITの人材が求められていますが、新入社員や中途即戦力を選択できない場合もあります。タイミングも関わってきますしね。代わって、社内の人材育成や、キャリアアップ、キャリア選択のために資格が取れる我が社のサービスを採用いただくことが多くなりました。IT導入黎明期の現在、中小企業様においては戸惑いをお持ちの場合もあります。(日本の企業の99%は中小企業)「まずはどうしたら」という最初の疑問に寄り添っています。提供するのは知識や技術ですが、結局は対「人」との関りが大切なんですよね。

U社 N様
印刷物って、今も手作業で数えているところが多いって知っていますか?数千、数万単位で大量に印刷されたものは、店や企業、学校など個別に配送するため最終的には数百、数十単位に仕分けされるんです。数えるためだけに人を雇うことも珍しくないんです。こういう作業こそ「省力」できると考えて我が社では計数機を提供しています。私のこと?営業部に所属しています。営業特有?の起伏ある表現というのをあまりしません。性格もあるのでしょうが、落ち着いていると良く言われますね。気持ちをフラットに保つというのでしょうか、ご説明するのに余計な情報を与えないことも心にとめているからかもしれません。

T社 T様
岐阜県高山市から出向きました。事業の強みの一つとして、長尺印刷があります。お子さんの身長を図るために柱などに張り付けたりするメジャーを見たことはありませんか?あれです。他にも、観光の地であることからポストカード印刷にも力を入れ定評を頂いています。夜や雪景色など幻想的な画面が多く切り取れる土地柄ですから対応できるスピードも大事。汎用性の高い事業も大事ながらも、土地が持つ強み、近距離で対応が叶うというは、時間・コスト、多くの面でメリットと言えるでしょうね。

T社 A様
オフセット印刷機に使うローラーを取り扱っています。ニッチな部品を取り扱っていますから業界の微細な動きでさえ影響を受けます。企業を発展させるため、生き残るためどう乗り切るか。会社目線が養われます。専門部品はプロとしての強みを生かしつつ、事業拡大を図るための挑戦には力が入ります。そこの熱量は機動力としては重要ではないですかね。影響があるからこそ取り組もうとする前姿勢や熱量があると思っています。

K社 M様
さまざまな事業を展開する我が社ですが、私自身は営業一筋25年です。すでにスタイルが出来て余裕でしょうと言われたりしますが、まったくそんなことはないんですよ。例えば、担当エリアが変われば、一から人間関係を築くわけですし、その土地、文化やお客様も様々です。経験は活きますが余裕でこなせるとはいきません。社内製品、競合他社様の最新情報は常にチェックする必要がありますし、情報の収集にはきりがないと言ってもいいので日々勉強です。ただ、長く同じ業務を携わっていますから、こんな時どう考えるか、壁とか、タイミングとかの知見があります。後者にアドバイス、声掛け出来るスキルは構築できているが私の強みでしょうかね。

H社 H様
今回出展したのは、「点字」印刷のサンプルです。視覚障害を持つ方の読むをお手伝いする印刷技術なんですが、非常にデリケートな要素を必要とします。単に凹凸があればよいのではないんです。読むのは一度だけとは限りませんし、耐久性や指の感覚を邪魔しない信号でなければならない。繊細さと確実性が必要なので、特許につながります。真似ができる技術ではないと自負していますよ。

S社 S様
オフセット印刷もスクリーン印刷も全自動で印刷できる機器をご紹介しています。私ですか?この業界、業務に40年ですね。実直に良いものもそうでないものも見つめながら今に至っている気がします。正直なところ語りつくせないですよ。仕事でもそれ以外でも、それにそういうものを吐き出すというのも性に合わないかもしれません。世代ですかね。

M社 I様
商品開発から、販売、技術サポートまで全国展開している企業です。販売代理店でもありますし、お客様の印刷関連に関するあらゆるニーズにお応えし価値を創造いただくのがモットーでもあります。企業様としての悩みや現場で起こる問題などにも寄り添えるように常に会話を意識しています。私はもともと技術屋で造る側でした。営業という仕事になって外の情報がダイレクトに伝わってきて、非常に勉強になっています。頂いている声(思い・要望)を作っているときに生で受け取る機会があったら、こだわる箇所も違っていたかもしれません。面白いものですよね。同じ製品に関わりながら見る視点受け取る情報が業務によって異なるんですから。

K社 M様
今回は、あえて「もの」を展示せず、会話だけで勝負に出ました。パネルで疑問に思っていただいたことをどれだけ自分たちの話術で補えるか。会話の中でいかに興味を惹けるか非常に緊張しています。周知頂いているメーカーだと胡坐をかかず、初心にかえったような気持ちでお話しさせていただいています。半日…頑張ってみて、可視の力の偉大さを改めて実感しているところですね。

F社 M様
大手メーカーとしてご提供できる技術をお持ちしました。インクを混ぜて印刷するカラー印刷の、インクのバリエーションが格段に増えた機械・技術を紹介しています。ネット上などに存在する色をリアルに現物として表現するのは非常に高い技術が必要なんです。画面で見えている色が、手元に印刷されているのは当たり前のように思われるかもしれませんね。しかし、色を数値分析して、現実のインクを調合して「同じ色」に見えるようにするのは、簡単なことではないんです。使用するインクはせいぜい4種類。そこに2種類加えることで今回の微妙なグラデーションを表現できる色味を達成。そこをさりげなく表現してしまっている技術の高さが今の印刷業界と言っても過言ではありません。技術自体はモノを言いません。それを宣伝し、うなづいていただくのが営業だと思っています。

M社 K様
スマホなで使うアプリは、個人情報を入力して規約に同意するなどが必要になります。本来したいことにたどり着くまで何ステップもかかります。例えば、企業がノベルティでユーザー様に何かしら参加してほしいと思っても、何かをインストールするところから始まって・・と気軽さからは遠のきます。ご紹介しているのは、QRコードを介して即アクセスできるシステムです。これだと例えば”おみくじ”や”ガチャポン”、”くじ引き”などQRコードを読み込むだけで参加、操作出来るので導入にかなりハードルが下がります。ご紹介して新しくて楽しい機能は興味を持っていただきやすいので話し甲斐もありますが、実は入社してまだ三か月。日々緊張の連続なんです。良い意味で刺激をたくさんもらっていますが対応・・出来てますかね?(新人とは思えない堂々としたお話しぶりでした)

masuda

名刺交換が叶わない企業様、担当者様もいらっしゃいました。
一部、企業様イニシャルにて、コメントを載せたいと思います。

D社様 
メインブースの隣スペースで新しいサービスのご紹介をしています。主に新聞販売所様を対象とした顧客管理のシステムです。現在開発中で展示会で要望などをお聞きしています。顧客情報はもちろん、収支計算から配達経路などは網羅していますから、個別のカスタマイズにどれだけ手が届くかという柔軟性を持たせようと考えています。人手が足りないのはどの部門でも起こりえますし、今後はもっとシビアでしょう。力業ではなく、任せられるところはシステムに投げてしまえるように開発が急がれます。特に配達業務は効率化が最優先です。しかも初めての人にも使えるようなシステムにしなければなりません。今はどこもそうなんでしょうか。人がいない。労力が足りない。先手を打っていかなければなりませんね。

C社様
展示会では新しい技術やサービスをご紹介させていただいていますが、近年特に聞くのが「人の代わりになる。」「人がいなくても業務が回るようにしたい」という要望です。少ない人材がどの業界を目指すか想像がつきます。必要な業務をどう魅力的に伝えるか。同じ作業でも使って自慢に感じてもらえる仕組みまで考えて提供する。将来を見据えながら、横方向の動きにも反応できるようにすることが求められていますね。それをどのように具体的に形に表すか、単に印刷技術だけでなく、総合的に考えて、最終自身が属する印刷分野に落とし込む。それを先んじて提案していく必要性を感じています。否応なく視界は広がりますし、振り返ればすべてがキャリアアップにつながっているのだと感じていますよ。

D社様
我が社の印刷サービスは、クリアファイル・シール・ステッカー・缶バッジ・商品パッケージなどを扱っていますが今回展示で力を入れてご紹介しているのが、環境配慮素材を含んだ「クリアファイル」「ペーパーファイル」です。環境に戻る、環境にやさしいとして売るのではなく、回収も組み込む循環型の開発素材です。まだフローは構築中なんです。これは一社だけが頑張る話ではないと思っています。理解と協賛くださり共に歩めるようなそんなフローを考えています。今後は売るだけの目的では真の環境配慮につながらないのではというおもいがあるからです。なんでもそうですね。何か始めるのは個の力でも、巻き込んで大きな輪となるのは大多数の思いや協力なしには達成できないんじゃないかな。

M社様
「文字」を提供している会社です。いわゆる書体ですね。パソコンで入力する時のフォントというと馴染みがあるでしょうか。今回も新しい書体をご紹介しています。我が社は、これまで1500書体以上を開発している業界では老舗の企業です。フォントの数ってそんなに?と思われるかもしれせんがまだまだ未開発の書体もあるんですよ。縦表示、横表示でも違和感がなく、細くても太くても文字がつぶれないような寸法を決める。一つの書体が完成するまでに2~5年、長いものでは10年かかるものもあるんです。「文字」というのは、その人、その文章、その意味を「表現」するものですから、繊細で丁寧な仕事であると言えます。地味と思われます?いいえ、とんでもなく奥の深い研究のし甲斐のある分野なんですよ。飽きませんね。

S社様
新素材を開発し、商品化しています。昨年は、卵の殻を再利用した紙袋を展示しました。今回は、「皿」です。他にもトレーもあります。オリジナルの商品として製造が可能で提供できますし、電子レンジ使用も可能になっています。循環型リサイクルを可能にしたバイオマス認定商品です。卵の殻を利用するという発想を、売れる商品にまで開発し、さらに使用範囲を広げることに成功しました。グッドデザイン賞まで頂いてます。苦労はしますが、生まれる、紹介できる喜びで仕事が楽しいです。

J社様
オフセット印刷はローラーを使用します。機材は使用すれば汚れます。当社はローラーを洗浄できる腐食布を利用した洗浄布を開発しています。ローラーの洗浄は、昔は機械を完全に止めて手作業で洗っていたんですよ。汚れは頻繁に取り除かなければならないので、稼働させなければならないけれど、洗浄を怠ることは出来ない。表に出てこない作業ですが、大変な労力なんです。我が社の製品なら、新素材を使用しているので、印刷工程と同じ作業で汚れを取り除くことが出来る、洗浄時間への貢献に寄与しています。一般の方には知られることのない仕事ですし製品だと思いますね。

「エール」のブログはいつも最短期間でUPする予定が、ひどい風邪をひいてしまって。ヤバいコロナ?と思いましたが陰性。おかげさまで普段から丈夫なほうですが寝込んでしまい参りました。改めて健康でいることは当たり前ではないのだなと実感。
寝込んでしまうと、思考も明るく考えることが出来ないものですね。考えること自体がおっくうだったり、起きても力が入らなかったりすると、周囲30センチ位の範囲しか視界に入らず、物事の捉え方の選択肢も減らされたように小さくなりがちでした。
体調がすぐれないと、気持ちや考えへの影響は大きいことが再現されました。
体調が回復すれば、気持ちのアンテナや視界も広がっていきます。
病気や怪我にあったときは、まず治療や治癒に専念することが大事です。何かへこむようなことがあったときに考え込んでしまうのはスパイラルにおちいります。思い切り愉快な動画配信などで気持ちを紛らわせることをお勧めします。

本サイトは、ブログ以外に
「誰かに聴いて欲しい」を目的としたホットラインを開設しています。
こころの発散、リフレッシュの場として、気軽に ご利用 ください。
ご利用には『こんな方におすすめ』『約束』『利用の流れ』『予約ページ』をご覧ください。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントを残す