政府広報オンライン に公開されている
『あなたもゲートキーパーに!大切な人の悩みに気づく、支える』の記事を紹介します。
記事が書かれた背景
日本人の約5人に1人が「これまでに本気で自殺を考えたことがある」と回答している調査があります。厚生労働省が令和3年度に実施した意識調査の結果です。
最悪な状態までいかなくとも、大切な人の何かに気付けることはあるかもしれない。支えることは出来るかもしれない。
でも、身の回りで変化に気付いたが、何をどうしたら良いか、どう差し伸べて良いか判らない。という時、行動できることとして「ゲートキーパー」という支え方があることを紹介しています。
あらためて政府広報オンラインとは
国民の暮らしに密接に関係する国の施策。それを進めていくためには、国民の皆さんの理解・協力が欠かせません。政府広報は、国の施策について国民の皆さんに知っていただき、理解していただくための活動です。
内閣府大臣官房政府広報室 「政府広報オンラインとは」
軽々しく扱ってはなりませんが、表面化しづらく気付くこともむずかしい。けれど、自身も含め身近に起こりうるかもしれない。そんな思いを込めて、この記事に注目して欲しくて取り上げました。
記事の内容
- 自殺者は減っていないの?
- 自殺につながるサインや状況とは?
- 「いつもと違う」に気づいたら?
- 「ゲートキーパー」になるには?
- 今、悩みを抱えている方へ
「ゲートキーパー」になるには? のなかで、普段の私たちがすぐにでも行動できるポイントが示されていますので、とりあげます。
「ゲートキーパー」になるには
特別な資格は不要。その役割は「気づき」「傾聴」「つなぎ」「見守り」の4つ
気づき
家族や仲間の変化に気づいて、声をかける
(声かけの例)
・眠れてますか?(2週間以上続く不眠はうつのサイン)
・どうしたの?何だか辛そうだけど・・・
・何か悩んでる?よかったら、話して。
・なんか元気ないけど、大丈夫?
・何か力になれることはない?
傾聴
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
(ポイント)
・話せる環境づくり
・心配していることを伝える
・悩みを真剣な態度で受け止め
・誠実に、尊重して相手の感情を否定しない
・話を聞いたら、ねぎらいの言葉を
特に「気づき」や「傾聴」は普段から心掛けることが出来そうですね。
つなぎ
早めに専門家に相談するよう促す
(ポイント)
・紹介にあたっては相談者に丁寧な情報提供を
・相談窓口に確実につながるように、可能な限り家族や友人など周囲の連携先に直接連絡を取り、相談場所や日時を・具体的に設定、相談者へ伝えること(相談者の了承を得た上で)
(一緒に連携先に出向くのが難しい場合)地図やパンフレットといったアクセスなどの情報提供を
「つなぎ」が必要と感じたら、「相談できる場所があるけれど、どうかな」など促します。判断ができなかったり、自分が困ったら、厚生労働省「支援情報検索サイト」があります。決して一人で頑張ろうとしないでください。
見守り
温かく寄り添いながら、じっくりと見守る
(連携後も、必要があれば相談に乗ることを伝える)
「見守り」も同じです。「あなたのことが心配だから、他に声をかけても良いかな?」など誠意をもって伝え、「(複数での)見守り」で支えていきましょう。
何度も書きます。1人で頑張ってはいけません。『あなたもゲートキーパーに!大切な人の悩みに気づく、支える』の記事には以下も添えられています。
自分が相談にのって困ったときのつなぎ先(相談窓口など)を知っておきましょう。ゲートキーパー自身の健康管理、悩み相談も大切です。
さいごに
記事は、『今、悩みを抱えている方へ』で 相談窓口を紹介しています。
多数の機関が、対面・電話・メール・手紙といった様々な手段で、悩みのご相談を受け付けています。詳しくは厚生労働省「支援情報検索サイト」をご覧ください。
(取材協力:厚生労働省 文責:政府広報オンライン)
※「こころ」「健康」「借金・消費生活・法律問題」「仕事・職場」「家庭・学校」などから検索可能
相談を受けた人が、相談者の悩みに同調して気持ちが沈んでしまうこともあります。優しさから、相手の立場や状況を受止めると自分の気持ちに影響が出ることもあります。時に気持ちの距離を測れるくらいの冷静さが必要になます。そして何より、ご自身のケアも大事だと心得てくださいね。
出展
政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/index.html
政府広報オンライン/政府広報オンラインについて
https://www.gov-online.go.jp/etc/index.html
政府広報オンライン/あなたもゲートキーパーに!大切な人の悩みに気づく、支える
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201402/2.html#section4
厚生労働省「支援情報検索サイト」
http://shienjoho.go.jp/
大切な人の、同僚の、知っている人の様子がなんとなく気になる。でも、プライバシーとか、干渉するのはどうかとか、行動しにくい世の中になっていることも確か。
最近は電車の中で席を譲る行為が当たり前になってきています。何か物を落としたら声をかける人が多いです。「何かしたい」「何かできないかな」と思っている人、たくさんいます。
『何かできることありますか?』『どうかされましたか』素敵な言葉ですよね。
思いやりを行動にうつすことは、干渉を超える優しい波紋となっていくはずです。
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