燕子花 読み方は カキツバタ
花菖蒲 読み方は ハナショウブ
カラリと晴れた青空よりも、小雨や和傘が似合ってしまうと感じてしまうのは、水辺に咲く花だからでしょうか。
燕子花です。
愛知県知立(ちりゅう)市の無量壽寺(むりょうじゅじ)を訪れた時のもの。
瞬間、頼りなげに立ち、弱々しいと思わせるものの、しばらく見ていると、芯の強い優しさ、むしろ安心感さえ漂って。印象が変化する花です。
かの在原業平(ありわらのなりひら)が、東下りの途中に詠んだ句が残る有名な場所でもあります。
【からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ】
赤文字を読むと、「かきつばた」。雅な方は洒落てます。
こちらは花菖蒲
愛知県碧南(へきなん)市にある自然湖沼「油ヶ淵」(あぶらがふち)を訪れた時のもの。
なんでしょう。この有無を言わせない美を強調してくる華やかさ。
見せ付けられる気高さにさえ文句が出ません。あっぱれ。
小雨や曇天が~と書きながら、訪れた日どちらも青天でした。でもやっぱり小雨が似合うと思うのはこだわりがすぎるかなぁ。
性格の違う花なのに、同じ時期に咲くので区別が今ひとつ・・・という方のために。
愛知県刈谷(かりや)市にも燕子花の有名な場所があります。
日本三大カキツバタ自生地の一つ「小堤西池のカキツバタ群落」です。
この紹介パンフレットに、それぞれの違いについてわかりやすい解説図がありました。
本記事を通して、花菖蒲と書きました。花菖蒲と菖蒲はちがうのだとか。
花菖蒲(ハナショウブ)はアヤメ科で、菖蒲(ショウブ)はサトイモ科。まったくの別物。
同じよ うな名前になったのは『葉』がにていたため。
端午の節句のときに入 る「ショウブ湯」は、菖蒲の葉っぱ。
葉が似ていたことから「花菖蒲」と名付けられたのが本記事でも紹介したハナショウブ。 いつのまにか「菖蒲=ハナショウブ」 というイメージが強くなったみたいですね。
参考
小堤西池カキツバタ群落パンフレット
https://www.city.kariya.lg.jp/res/projects/default_project/_page/001/006/415/kakitsubata2019.4.pdf
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