主旨

アライエールに込めた思い

順風満帆 ではなかった。50年も生きていれば それなりに 苦労もしたし、辛いことも あった。
生来 生真面目で 頑固なところが 災いしたのか、小さな弱音も吐けなかった。
周りの人は 優しかったし、「何でも言えば良いよ」 と支えてくれる人も いたけれど、
尚のこと、自分は大丈夫と 気を張ったことも 少なくない。

カウンセラーというソーシャルスキルに興味が湧いて、
実習講義を受け続け、聴く側の姿として「自己一致させること」。を学んだ。
自分が 本当に何を考えて 感じているか。それを 自分自身が 知ること。
良い悪いと 評価することではなく、そういうところも あるんだと 納得すること。
自分自身が自分に対して誠意を持てずに他者に寄り添うことは難しいという理由。

自分に 嘘をつかなくても良くなるし、自分の状態が 判るから、様々な局面で 対処できるようになる。

自分の頭の中で『こうなろう』と考えても スパイラルから抜け出すのは 容易ではないことを 経験が知っている。

誰かに「聴いて」もらうこと。 もやもやした言葉は、話すことで文節となり、文章となる。
語られる文章は 自分の耳によって 取り込まれ、 頭の中で 再構築される。
それは気付きに変わり、スパイラルとは違う 着地点を見つけるきっかけが生まれる。

《誰か》は、誰でも良いわけではない。案外身近な人間に さらけ出せないこともある。

だから ちょっと聴いて欲しい。を引き受けます。
ねぎらってほしいこと 頑張っていること おかしいと思うこと 自分はこうだと思っていること
弱音でも 自慢でも 
心のうち にある想い をお話ください。

話しても良いよ。 と言われて 直ぐにお話できるほど 単純ではないことも判っているつもりです。
人に話すと楽になる という知識はお持ちだと思います。是非ここを活用してみてください。
上手く話す必要もないし、報告する構えも要りません。

自分の言葉を自分の声で発し、自分の耳で聴くと自分の考えが見えてきます。
本音であれば あるほど、自身の心が 動いてくるのが分かるはず。

「YELL」 という英単語の本来の訳は「声を上げる」など動詞となります。
スポーツの場面で「エールを送る」(声を送り合う。)ということが「応援する」、「励ましを送る」意味へと変化。
現在では、『エール』単体で「応援」あるいは「励まし」まで解釈が 広がっていると考えられます。
アライエールは 日本で浸透している この「応援」「励ます」 意味を持つ『エール』を取り入れることにしました。