お話を伺った方の声
Z研究組合 W様
一見するとただの土のように見えますが、透水(とうすい)、保水の技術がほどこされているのです。「工法」という名前で運動場や、今後は市街地でも利用可能をアピールしています。災害で水浸しになっていたグラウンドが、次の日にはサッカーが出来ていました。「ここの公園は水はけが断然いい」と子供たちからも言われていてとても嬉しいですね。目に見えて役に立っているというのが判るのはとてもやりがいがあります。困ったことが開発のきっかけなんです。自分が困るなら他者も困るはず。そういうことですよね。
M研究所 R様
建設事業、土木工事など土を掘り起こす工事では必ず水を使います。だからどうしても泥土が発生するんです。乾かなければ処理したり移動することが出来なかったので、素早く「乾燥」させるのは、大きな課題でした。今回開発した改良材を混ぜると、数分で水分を変化除去させることが可能となりました。しかも土としてすぐに利用することが出来る。処理するものから利用するものへ。真似のできない技術が生まれたと思っていますよ。アイディアを如何に実用性のあるものに変化させるか。紹介できるまでの苦労はありましたが、喜びの方が大きいですね。
S社 S様
土木関連のあらゆるニーズにお応えしている会社ですが、このブースでご紹介しているのは「山の斜面関連」です。生活圏や道路脇など皆さんが安全に安心して過ごせるようお手伝いする仕事をしているんです。私自身?、はCADオペレーターという今の業務とは全く違う部署からスタートしているんです。就業姿勢を見てくださっていて、社員にならないかと声をかけて頂いて。今は、自社の仕事を紹介営業させて頂いています。自分でも華麗な転身に驚いています。でも業務が変わったことで、一部からの視点が、全体を俯瞰してみえるようになっていますね。展示会では、業界や我が社を知らない方がいらっしゃいますから、かみ砕いてわかりやすく説明するよう心がけています。
M社 S様
例えば川にかかる橋を工事する時、仮桟橋を建設します。昔は仮桟橋自体も建設して、工事が終われば用済みとなっていましたが、今はリース。つまり借りる時代なんです。我が社はリースできる桟橋を作っていて、より高強度に特化していると宣伝させて頂いています。競争も激しく競合他社さんもいる中、より「信頼」というところに重きを置けば「安心して任せて頂けるものを自信を持って提供できる」に尽きるんです。リースの会社なのでなかなか世間一般に知られることは少ないんですけれどね。社会を支えているという自負はあります。言葉にはしませんけれどね。
国土交通省K防災課 G様
東海圏の港の整備を請け負っています。整備という何か起こる前の先手の仕事は、何やっているの?と目に見える変化として知って頂くのは難しい仕事ですね。でも「何も起こっていない」が肝心なんです。「何も起こさせないための仕事」というのは、起りそうなことを察知して対策を取り完了させるという重要な役目を担っているからです。また「圏」で括られているので、事が起こった時にはいち早く連携が取れます。先の静岡県の大雨の時には、備蓄を海からお届けすることが出来ました。「守る」という仕事は本当にたくさんの「意味」があると思っています。
N社 O様
いわゆる高速道路だけと思われがちですが、新建設、企画、工事、管理やメンテナンス、働く人や利用される方への安心安全も含め、あらゆる業務業界が混在する総合的な会社になります。歴史も長いですし、携わる仕事内容も複雑化して、今では部署毎が会社へと発展しています。元は一つの理念で動いているので、社風は統一されています。そこがとても働きやすいと思います。一つの会社と言っても西日本点在していますから、様々な情報や技術が各地で生まれています。それをすぐに共有できるのも強みですね。ある意味切磋琢磨ですかね。良い刺激ですし、同じ悩みを持っているので共感しやすいですし。そういう余裕が次のアイディアを創出しやすくしているのではないでしょうか。
J社 T様
東海圏には橋梁は、5500か所あるんです。その全ての診断を任されています。5年で全てを調査しています。優先箇所や懸念される箇所などから重点的に行うように計画を立てますが、数が多いので大変ですね。調査するといっても、資格が要ります。つまりその部材を多角的に深く知る必要があるということ。今は機械による診断も進んでいますが、最終判断は人間。収集したデータを精査し、検討し、見極め、決定をするのは人間。そういう「目」を持っていると自負していますよ。
K社 S様
地面にものをたてる時、支柱となる柱を埋めます。その柱を立てるために地面を掘削し穴を開けなければなりません。この穴を開けるという工事は実は難しくてデリケート。でもなるべく容易に進めたい。その技術・工法を提案している会社です。画期的なのは狭い範囲・人がいなくて済む、早いという工法が開発できた点。特に現代の工事はビルとビルの間や幹線道路の近くなど狭い範囲での作業が要求されます。そのような工事で大いに発揮できる工法です。日本の狭さ、要求の狭さがご紹介できる強みになります。やりにくいこと。難しいことが結果として特別な技術に昇華していくと思うんですよね。
A社 A様
SLAM技術を使ってハンディ3Dスキャナで対象を計測できる技術を紹介しています。街並み、地下、山の中など詳細なデータが欲しくても地図だけではつかみきれない情報というものがありました。レーザー転写による距離計測の技術で、実際の形状を可視化できるようになり、その場にいなくても壁や信号機、階段など細かな位置情報を掴むことが出来るんです。技術そのものは既に世にあるものですが、それをどう活かすか。どんな風に工夫すれば自分たちの仕事に活かすことが出来るのかを考えますね。「それいいな」を自分たちの技術にする。ということですね。
E社 S様
橋を作っています。様々な工法がある中で、簡単に言うと上部と下部を一体化させたミニマムな構造になっているんです。あらゆる形状に対応でき、低コストが売りの工法ですね。展示会ですから、まずは知って頂く。ということが目的です。安心・安全をご提供する構造物ですから、それに足るものでなければなりません。時代はどんどん技術が発展してきて、常に新しいものにあふれています。時代に要求に応えながらでも、確実に安心なものでなければ困る。当然の要求ですよね。おそらく展示してあるものはどの企業メーカーも自信があるものだと思います。けれど、手が出しにくい。そこで出来るのはやはり丁寧にしっかり会話をするということでしょうかね。
名刺交換が叶わない企業様、担当者様もいらっしゃいました。一部ではありますが、企業様イニシャルにて、コメントを載せたいと思います。
K社様
お蔭さまで、企業名は周知頂いています。けれど守りに甘んじることはなく、常に新しいことモノに目を向けています。大きな企画や視点での開発が出来る環境にあると思っています。集まる情報や、協力体制も大規模です。その利点を生かした技術やサービスを考えていきませんとね。コンクリート自体のあり方や街全体の景観といった視点で考えるわけです。そうはいっても最終的にはどのような貢献がなせるのか。自分が如何に納得できたものをご提供できるかですかね。
D社様
現場で働く作業員の環境というものに焦点を絞ったシステムハウスです。工事現場の簡易的な建物は一時的に使用するだけのためあまり注目されてきませんでした。その場では一時的でも、作業する行員はずっとその環境なわけです。少しでも快適に過ごせるスペースは心理面にも大きく影響があるはずです。木のぬくもり、広いスペース、遮断されている、スペースが隠されている、孤立しないなど。作業している方も人間ですから、気分よく素晴らしいものを作って頂きたいじゃないですか。そういうサービスに特化している仕事に関われているのは自分としても気分いいんですよ。
M社様
見ての通り、何気ない「弁」です。水路の逆流防止弁なんです。これは電源を必要とせず、自然に放置して使用するもので、でもいざという時には逆流させない要の弁になります。ぱっとみでは分からないと思いますが、この逆流を防ぐ形状、寸法や曲線がものすごくデリケートなデザインで、一見した感じよりも非常に難しいんです。このニッチな部分を攻める。もちろんわが社の製品はこれだけではありませんが、こういった小さなところが確実に作用することで、大災害を防げることを多くの方はご存知ではありません。もちろんそういう役目をしているのはこの製品だけではありませんけれどね。世の中にはこうした技術で溢れているんですよね。
F社様
運転シミュレータをご紹介しています(※1)。今は、どの業界でも後継者を育てる。教育の場ということにスピードを求めらています。即戦力がスピードアップの面からどうしても必要になってくるんです。だから、誰が見ても判る。誰がやっても同じになるということが多くの企業でも注目されているんではないですかね。シミュレータの弱点は、その場の感覚が判りずらいということですが、このシステムは表面のおうとつを非常に良く再現し、機械が動くさまも再現できます。不足は不足として、そこもやはり技術で補っていく。ようになるんじゃないかと思いますよ。
※1 実際に体験してみました。おうとつによってハンドル操作が難しくなりますし、ハンドル操作が下手なら、動きの悪い振動が身体に伝わります。「経験」が出来ていると実感できました。
G社様
土木工事は、常に新しい情報の中で行われています。掘り起こす場所、地層、工事内容。あらゆる場面で危険があってはならないんです。ものが出来た後は当然です。どうしても避けられない危険な箇所に対し、確実に安全に差し替えていかなければなりません。例えば掘り起こした周りの地層に影響が壁のような部材をたてますが、どうしてもすき間が出来ます。そのすき間を埋める充填剤を提供しています。工法には様々な種類があって、都度工法を選択しています。特に危険が伴う場合におすすめしているのがわが社の技術です。簡単にやり直しがきかない作業だからこそお薦めも真剣です。安全・安心は「当たり前」なんですからね。
土木のお仕事は、私たちの生活の中で、手に取れる大きさではないので視界に入らない気がしていますが、足で歩いているところ全てに関わっているといって過言ではありませんでした。舗装されていれば、山道でさえ、安全というものが考慮された作りになっているのです。生活に便利な反面、災害や自然との共存において無理を強いている状態です。それを安全に生活できているのは、土木建設技術のお蔭であると、改めて知った気がします。最前線で働いている方々、それを支える方々に感謝してもしきれないと思いますね。
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