ビジネスパーソンのメンタルヘルスを、ホットラインでサポートしている「アライエール」のmasudaです。
産業展示会に出向いて、出展社の方から業界のトレンドや情報などを教えて頂いています。
お話を通して漏れ出た苦労や夢、想いなどもお聴きするので、応援や労いの言葉をお返しする活動をしています。頂いたコメントなどを「エール!!」という表題で紹介しています。
お話を伺った方の声
D社 O様
飛騨牛商品や業務用商品の開発、製造を手掛けている会社です。試食用として、コロッケや飛騨牛を使った冷凍パックの商品をならべています。美味しさには自信がありますよ。自分自身、仕事をしていて気持ちが波打つときもありますし、自信を無くす時もあります。逃げたいときもあったりするかなぁ。それでも、仕事に打ち込むのは理由があるんです。自信を持ってお届けできる商品だからこそ、もっともっと人に知ってもらいたいし、おいしい笑顔を見たい。何かうまくいかないなと思っても、結局支えてくれるのはお客様のためと思う自分の気持ちなのかなって思いますね。
M社 S様
販促デザイン。つまり、パッケージのデザインを得意とする会社です。小分けご飯のめくるシート部分にオリジナル画像を印刷できるサービスをご紹介しています。今は独自のこだわりでお米を生産している個人農家さんがいて、差別化を図るための工夫に利用いただき、好評を得ています。印刷製造ロット数万個というのが主流ですが、そうなると個人農家やちょっとしたノベルティを望んだ場合無理なんですね。我が社にとって決して大きな商売というサービスではないのですが、全国にある営業所で協力して、小さなニーズを大切にしていることをモットーにしています。そこに力を注げる考えが我が社の強みなのかも。我々のサービスで、元気になっていただけることは私たちのモチベーションにもつながっているんですよ。
A社 H様
エスプーマの機材、ガス、周辺機材を提供している会社です。カキ氷などにクリーム状の泡が乗っているのを見たことありませんか。見た目に映えますし、食感も変わっていて、メニューのアクセントに導入されるお店も多いんですよ。もちろんカキ氷だけなく、飲み物や、今では魚・肉料理にも利用されているんですよ。泡なので、フルーツを載せたり、粉系のものをかけても、沈んだりすることがありません。思い描くデザインを表現することができるんです。作り手の思いをそのまま届けるという利点が大きな売りではないでしょうかね。ただの「便利なもの・物珍しいもの」では無く、ご提案していくのも売る側の使命だし、楽しみでもあると思います。
H社 T様
調理場の床。劣化して塗料や床材が剥がれたりすると思うんです。直したいけれど、床の張替えにお店を休むわけはいかないなどありますね。我が社は塗料を塗付することで、床面を修理し、美しく仕上げるサービスを提供しています。材料はエポキシと、ウレタン。特別に配合させて、塗付した後まるで一枚張り付けたような厚みと強度を持たせた床に仕上がるんです。しかも、短期工事で済むので、営業の影響は非常に少なくて済みます。その効果や、出来栄えなど、今はYouTubeなどで発信しています。画面越しではわかりにくいところも、展示会では、出来栄えを実感していただくことができるので、積極的にご紹介しています。販売初期など、潤沢に広告費を用意できないときは、今や動画配信などで宣伝することを主流としています。BtoBも大事ですが、拡販という意味で、BtoCという考えも業界には浸透しているんですよ。
※BtoBが企業間取引に対し、BtoCは対一般消費者という意味。B:business C:customer
M社 Y様
神戸に本社を持ち、最初はつくだ煮屋から始まった会社なんです。今回は外食産業の展示会なので、カレー・シチュー等々業務用品をお持ちしていますが、家庭用にスープやクラムチャウダーなどを作っています。何よりの自慢が創業100周年の歴史です。安全な食品を美味しく提供してきた歴史は、こだわりの職人を多く抱えていることや海外事業に展開している実績からも自信を持っています。人が味を決めている職人の、作る味へのこだわりは、私が見ても相当強いですよ(笑)抱えている職人の層が厚いことで多角的な変化を常に模索提供できているところは、お客様に飽きさせない強みでもありますね。個々人の能力を信じあう。大切にはぐくむ社風にも表れているんじゃないかって思うわけです。
I社 M様
寒天の有名な会社です。今では商品名の知名度が高くなって、一時期社名にしようかという話も出たんですよ。寒天は変幻自在です。お菓子というイメージが強いかもしれませんが、スープやサラダ、お餅やパスタなど、健康食品にいたるまで、そのポテンシャルを最大限に生かして、さらにいいものを作ろうと頑張っています。ダイエットや糖質オフなど現代のニーズにもいち早く寄り添っていることも評価としては上々です。それには、我々のアイディアだけではダメなんです。困りごとやニーズを常に吸い上げて、その中の小さな可能性も見逃さない。今は、あらゆる商品があらゆる業界から出る時代。自分たちだけの視野に頼っていては、本当の「新しい」を見つけることは難しんじゃないですかね。
名刺交換が叶わない企業様、担当者様もいらっしゃいました。
一部、企業様イニシャルにて、コメントを載せたいと思います。
M社様
ブースに並んでいるこれらの商品はすべてメンマです。メンマ専門に調理販売している会社なんです。珍しいでしょ。メンマは独特の香りがするので、苦手な方もいらっしゃいます(かくゆうmasudaも)。たいてい中国産の乾燥メンマを使うんですが、戻すときの水が重要なんです。ここを丁寧に処理しないと、どんなにいい味付けをしても台無しなんですね。我が社は東北にあって、豊かでうまみのある水に恵まれている利点を生かして、臭みをとりきっています。あとの味付けは日本の繊細さでいかようにもしみこませることができるんですよ。(本当においしかったです。)今ではお弁当に普通に入れてもらえるくらいになりました。東海圏にそれを紹介しているって感じで、広まるとうれしいです。一つの材料しか扱わないので、ある意味危険ではありますが、その分真剣に向き合ってます。自分のこだわりがそのまま商品に生きているので、やりがいがありますね。
Y社様
アジの煮つけです。食べてみるとわかりますが、骨が入ったままなんですよ。でも、特殊な圧力を食わすることで、身を崩さず、骨を極限まで柔らかくすることで、そのまま食べていただける商品が出来上がりました。梅味や、味噌、しょうゆ味などバラエティを持たせていますが、基本は骨まで食べられる魚を提供しているという点。特殊な技術を使うので、加工に手間がかかります。それでも、食品ロス・栄養を残さず取り込める・ゴミも無くなる・手間がかからない。いいことづくめですから、努力できるんです。競争は意識します。でもね、美味しいものを作りたい。食べ物に携わる者なら究極、誰もが目指すこだわりですよね。
N社様
いつまでも食事をする楽しさを味わっていただきたい。そんな思いでご紹介している商品です。うまく呑み込めなかったりすると、形状を崩して柔らかくした食事を提供することは当たり前ですが、それではいったい何を食べているのか分からないし、視覚、味覚、風味までもあきらめざるを得ない。それは人として辛いんです。我が社が提供する調理素材は、見た目の形はそのままを目指し、食べた時に詰まらない粘度を持たせた食品シリーズです。ステーキに見えたり、魚の照り焼き風に見えたり、トマトの煮込み風だったり。楽しく食事をしていただけていると好評です。今では、こんなメニューも開発してほしいというニーズが高まって、嬉しい忙しさです。食べるって基本ですよね。当たり前を当たり前に過ごしていただきたい。そんな思いで商品開発に挑んでいます。
A社様
マヨネーズの会社として、手作り感にポイントを置いた商品をお持ちしました。ポテトサラダです。こだわりは美味しさですが、ジャガイモの産地。しかも、あまり手に入らない品種で付加価値を追及しているのが特徴ですね。美味しさを届けるが根底にあるのは間違いありませんが、昨今の人手不足は外食産業も顕著で、添え物に十分な労力を割けない叫びのようなものがあります。けれど、お店の味にはこだわりたい。そんなオーナーの気持ちに寄り添えるのはどうした良いか。という考えを大切にしています。特にコロナで打撃を受けているお店は多いですから、何かお役に立てることはないかって。そんな気持ちを持つのは我々の会社だけではないんじゃないでしょうかね。
K社様
今、味のトレンドは「ニンニク」しかも、ガツンと強めの味が好まれるようですよ。以前はそういう強いにおいには女性のお客様は敬遠していたんですが、ここ最近の傾向には見られない傾向です。しかも、ちょっと味が濃いではだめで・・。手前のこの肉にかけて焼くだけの商品はそういう強烈です。売っている方もこれ大丈夫なの?って思うんですけど、これが結構売れているんですよね。コロナでマスクをつけることで、匂いに対する抵抗もかなり薄まったのかなぁと。もちろんトレンドに関して調査しての開発ですが、何がきっかけになるかはわかりませんね。SNSとかの情報はかなり気にしていますよ。
O社様
粉系のソースの会社です。主力商品は、おかげさまで好調ですが、差別化は常に意識します。最近の物価高で、鶏肉の需要が増えまして、鶏肉を調理するときに使うソースを開発しているんですよ。あと、ご当地飯に注目して、取り上げたのがかつ丼。意外と日本はかつ丼文化で、しかもご当地によって全く違う味付けになっているんです。その味をソースで再現できるような商品を作ったんです。これも好評。まだまだ日本には地方によって全く異なる食べ方があって、しかもそれが面白いんですよ。もっともっと食を通じて日本を紹介したいですね。
S社様
無加水で加工したお肉を紹介しています。業界を知らない方は何のことかって思われるでしょ?肉を使った商品の加工には、水分を使うことがあります。お肉の食感を柔らかくするのが目的で、害はありません。食感はとても良くなりますが、肉本来の味が落ちることは目をつぶらなければなりません。我が社は水分を使うことなく、食感を柔らかくする技術で、美味しさを追求しています。この方法は時間がかかったり、特別な技術が必要なので、手間がかかります。ただ、どこに重点を置くかなんですよね。早さか、味か、量か、コストか。お客様のニーズに寄り添いつつ、自社のこだわりは追及したい。大変ですけどね。
M社様
乳製品のメーカーです。コロナ禍で、食品業界は痛手を負いましたよ。やっと外出の機会が増え、お客様も戻りつつあるので嬉しいです。これまで我慢していたというわけではないのでしょうが、ここ最近は、結構高級なものが売れ筋なんですよ。同じクリームでも、産地や加工に一手間かかって値も張るものでも、注文が増えているんです。物価高で、自分で作るものは極力節約するけど、外に出た時くらいはという心理もあるのかもしれませんよ。とうぜんさらに美味しいものという注文までつきますから、舌の肥えたお客様に応えるため、開発する方も、より力が入りますよ。
S社様
マヨネーズやドレッシングを製造販売している会社です。商品開発して今プッシュしているのは、トリュフ味。少し高級感のある味が好まれているので開発したんですよ。これまでも様々な商品で喜ばれているんですが、業務用はお客様に直接アピールできないのがちょっと残念かなって。それでもオーナー様からの需要で、売れ筋のバロメーターが分かるので、モチベーション下がるわけではないけれど、もっと我が社のことを知っていただきたいなとは思いますね。商品開発で大事にしているのは、実際に食べられるお客様の生の声。インスタグラムなどSNSを立ち上げていて、メニュー開発のアイディアをもらったりしているんですよ。直接っていうのがやっぱり大事なんですよね。
ご紹介した他にも多くのブースでお話を聞きました。やはり、多かった言葉はコロナで落ち込んだ需要が戻りつつある。のに、物価高でやりくりに非常に苦労している。しかも人手不足。流行りのスピードは目まぐるしいし、お客様を満足させるサービスというのは、終わりがないという印象を受けました。三大欲求の一つである食欲を満たすのは苦労が多いと口々に話す皆さんの顔は、それでも笑顔がいっぱいでした。平成20年の農林省の調査で、家庭で出る食品のごみの約4割が食べ残しや、手つかずの食品(賞味期限等で捨てる)とのこと。自身もこれまでを振り返って、身に覚えることもありました。感謝して残さず食べるように心がけていきます。
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