相談できない ~話すのがつらいと感じる時もある~

「何か悩みがあったとき誰かに話すと楽になる」

「一人で悩まないで」

「誰かに話すと楽になる。」

今は支援も進んでいて、気持ちや心が寄り添う公的・民間の機関が多く設立し、「実際に助けてもらった」、「サポートが嬉しかった」「もっと早く利用すれば良かった」と感じた方もたくさんいらっしゃいます。

でも・・・

やはり、「人には話せない。」「話したくない。」「わかってもらえない。」「迷惑かけられない。」「我慢したほうがまし。」「うまく話せない。」「ほっといて欲しい」本当に様々な理由で相談に気持ちが向かない方もいらっしゃいます。

『どうして利用しないの?気持ちが軽くなるよ。』という善意でさえ逆にプレッシャーに感じて、相談しない方が悪い・・・みたいな気持ちにさせられてしまう。

独りで考えてもいい

悩み方も悩みも千差万別。十人十色。誰かに打ち明けることなく悩んでも良いと個人的には考えています。

スパイラルが一方向に向いて自分を苦しめたり、浮上させたり、徹底的に自分を追いつめてしまうかもしれない。

出口が見えなかったり、堂々巡りだったり、同じことの繰り返しは一見苦しいだけかもしれませんが、その時間が必要な場合もある。

独りに閉じこもってしまうことがあったとしても。

意外と誰にでも起こりうるのかも・・・

私自身、半世紀も生きていれば 冗談抜きに、日本海溝よりも深く落ち込んだこともあります。

また そういう時こそ、人に話せなかったもので・・
当時の私は弱みを見せるのが嫌だったという気持ちの方が強かったかもしれません。

その後は「主訴」を経て今。かな。

悩みのプロとなって

人知れず悩んでいた時、他者に話して楽になると分かっていて出来なかったときでさえ、

『こんな自分は嫌いだ』『こんな状態から抜け出たい。』『どうしたらいいの?』ともがいてばかり。

でも、悩みの状態がプロ級となると、悩みと向き合うコツのようなものも覚えました。

コツがあります

悩む状態が続いて、その状態が苦しいならば、客観的な要素を加えることがコツ。

自分で客観的要素を作り出すのです。他者と話が出来なくても自分とは話せます。
むずかしいことではないはずです、悩みは既に自分と問答しているようなものなのですから。

『こんな自分は嫌だ』と考えたら、「なんで?」と考える。

『こんな状態から抜け出したい』と考えたら、「私もそう思うよ。」と考える。

『どうしたらいいの?』と考えたら、「方法はあるよ。」と考える。

例えばね

どんな方法があるんだろうと思いますよね。
実際に試したことがあります。
良く知られている方法ばかりですが、アレンジしてます。

文章を書いてみる。
絵を描いてみる。
今の苦しみはレベル的にいくつ?
私のような人が目の前にいたら、なんて言って声をかけてあげるだろうか。
その悩みはもう自分の一部だと受け入れてみる。

解説します。

文章を書いてみる。

単語でも構いません。何か文字を書くと、視覚的に文字に触発されます。その後は自分の心ままに。
日記を書くのも良いかもしれませんが、日付や継続を考えると、決意がいるので、やめましょう。

手が止まっても構いません。筆記用具を持つと何か出てきます。
文字が切れ切れになって判読できないかもしれません。
「悲しい」「かなしい」「いやだ」・・・出てきた言葉は自分の気持ち。

そして・・もう一歩。
そうなんだ・・私「悲しいのだね」 そうなんだ・・私「嫌なんだね」。と文字に返事をしてみましょう。

声に出しても、心の中でも、

書かれた単語、言葉は紛れもなくあなたの気持ちです。

いつの間にか、文章になっているかもしれない。思うままに吐き出してみましょう。

何か起こるかもしれないし、何も起こらないかもしれない。

絵を描いてみる。

文字が出てこない、言葉も気持ちもわからない。

そんな時も、丸でも三角でも、手を動かしてみましょう。
四角、ひし形、渦巻き、波、平面、立体的、
やがて形になり、何か固有に変わったり。 リンゴや木、ハート、波、星、風景

心理学的には何か意味があると書かれていることもあります。関係ありません。無視。

メモ用紙、雑記帳に意味不明の画が並んだら

何も描く気が無かったはずの自分を褒めてあげましょう。

中には、びっくりするくらい下手くそな犬がいるかもしれません。

今の悩みのレベルはいくつ?

MAX10とした時、今のその思いのレベルはいくつ位でしょう。

『3』かもしれない。「そうか~」とちょっと楽な気持ちになるかもしれない。

過去を振り返って、遠慮して『6』かもしれない。
そしたら、過去浮上できたときの智恵が今回も救ってくれるヒントになるかもしれない。

でも、もし、もし、MAX『10』 とでたら、どうか勇気をもってください。
自分を守ってください。絶対に守ってください。誰かにすがってください。

本当に、本当に、本当に誰もいなかったら、「アライエール」が味方になります。

自分と同じような人が目の前にいたら、なんて言って声をかけてあげるだろうか。

同じように悩んでいる人が目の前にいたら、もしあなただったらどんな風に声をかけてあげますか?

なんて言ってあげますか? なんて言ってあげたいでしょうか。

その悩みはもう自分の一部だと受け入れてみる。

この悩み、思い、気持ちがあることを仕方がないと諦めましょう。
拒否、排除するのではなく、受容して脇に置きましょう。

だって、どうしようもないのですから。

せっかくですから、好きな色のリボンでもかけて目立つように脇に沿わせましょう。

今の自分にはできなくても、将来の自分だったら何か解決、回避、処理、対応できるかもしれない。

悩みが無くても、あっても、順風満帆にいっているように見えていても。
時に孤独や、誰もいない、必要とされていない。自分が嫌になる。ことはあります。
私もそういう時間過ごしたことあります。
支え合えるのが理想です。でも、そうできないとき、したくないときもあります。あるんです。

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