歴史上の人物が語った言葉には、残るがゆえの心の染みる言葉が沢山あります。
『人生とは何か』大人世代ならだれもがふと立ち止る瞬間がある。
そんな時にお薦めの言葉を5つ紹介したいと思います。
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず
不自由を常と思へば不足なく 心に望みおこらば困窮したる時を思い出すべし
堪忍は無事長久(※1)の基 怒は敵と思へ
勝つことばかりを知って負くることを知らざれば害その身に至る
おのれを責めて人を責むるな 及ばざるは過ぎたるより優れり
徳川家康[1543-1616]
あまりに有名な座右の銘です。
徳川家康が将軍職を辞する時に話したことをまとめた言葉で、現在では「東照公御遺訓」として有名です。
※1 長久:長く続くこと
わかるだろうか・・・人生には解決なんてないのだ。ただ、進んでいくエネルギーがあるばかりだ。
そういうエネルギーを作り出さばならない。解決はそのあとでくる。
サン・テグジュペリ[1900-1944]
「夜間飛行」(※2)という小説の中に出てくる言葉です。
パイロットの経験がもとになっています。
他にも「星の王子さま」は有名ですね。
※2 「夜間飛行」:当時、夜間飛行は危険極まりない事業とされてきました。その中にあってこの小説は人の尊厳と勇気を主題とし描かれた作品でした。
何をなすべきか、いかになすべきか、をのみ考えていたら、
何もしないうちにどれだけ多くの歳月がたってしまうことだろう。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ[1749-1832]
「若きウェルテルの悩み」「ファウスト」の作者である他に自然科学者でもあったのですね。
82年の生涯で、いつ語られた言葉か興味が湧くところです。年齢を重ねた後の振返りであれば、40代50代なんて、可能性に満ちた年代といえるかもしれませんね。
この世の中にはいろいろな不幸がある。しかしその不幸からよきものを生み出そうとし、また生み出し得るものは賢い人である。与えられた運命を最もよく生かすということは人間にとって大事なことである。
武者小路実篤[1885-1976]
小説家としても有名ですが、『人生論シリーズ』6巻を執筆しています。1冊「青春に寄せる言葉」という本を持っています。若者に向けているだけあって、とても読みやすい本です。別の機会に取り上げてみたいと思っています。
人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にしておのれを尽くし、人をとがめず、わが誠の足らざるを尋ぬべし。
西郷隆盛[1828-1877]
『南洲翁遺訓』という西郷隆盛の遺訓を集めた書の中の言葉です。41条追加3条のなかの、25条目《天と人として踏むべき道》のなかのものです。他の言葉もズシリと刺さります。
参考『座右の銘 意義ある人生のために』里文出版 より
歴史上の人物の言葉とか、座右の銘とかつい目がいきます。生き様を知った上での言葉はやはり説得力があります。その言葉を発した時はおそらく自分に向かっての鼓舞もあったでしょうから、どんな状況の、どんな気持ちでも気になるところです。
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