エール!! ~展示会で出会えた声13~

7月第2週 愛知県で開催された 『金型・金属加工プレス』に関する展示会がありましたので 行ってきました。
製造業に身を置いていた時代がありましたから、全く知らない世界ではないと思っていましたが、初めて聞く言葉や製法、技術、機器、システムや開発中の案件など興味深い情報であふれていました。それらの向こうに見えたのはやはり「人」でした。モノづくりの最前線を担う世界で働いている皆さんの、想いや夢など貴重なお時間を頂き、伺うことができました。
励みになったり、自分と同じ と思われる言葉や 気持ちが あるかもしれません。

お話を伺った方の声

w社 T様
社名に商事とついていますが、戦後からアルミ材専門の会社として様々なニーズにお応えしてきました。今回は金型の展示会ということで、東海圏の企業様にさらにアピールしてアルミの可能性を知って頂くために来ました。アルミ材を扱ってきた70年近い歴史が我が社にはあり、製作のノウハウ、加工に至るまで自信があります。知り尽くしているからこそできること可能性の広がりを提案できると思っています。

N社 N様
モノづくりにおいて、設計ツール、金型設計ソフトの面からサポートしています。特に金型の設計はカンコツの世界で「加減」というものが難しい分野です。けれど対メーカーの要求は年々高くなり、コスト、納期、品質の面でも厳しくなっていきます。その「厳しく」の部分をいかに早く対応できるかの目線が大事だと思っています。お客様との会話の中から拾い出して、先に提案していく。そんな点に気を配っています。

S社 T様
3Dプリンターのデータに強いです。スキャン性能の充実やデータの加工は当然ですが、扱う製品を最大限に生かす方法を社内でも模索しているんです。ただ、製品を提供するだけでなく、自社で製品のもつ機能を使い尽くす。製品のポテンシャルを十分に発揮できるにはどうしたら良いかを徹底的に考察する。さらにCAE解析用のデータまで自社で作成するプロ集団を結成して、お客様を多方面からサポートしていく。ただ知っている。だけでは駄目で、自分は何のプロになるかを意識していますね。

H社 I様
3Dプリンターで形状を作る過程で、カーボンファイバーを一体化させて樹脂では出せない強度をつくりだす。今3Dプリンターの用途は大きく変わってきています。以前は文字通り、三次元の形状を起こす役割しかありませんでしたが、寸法計算するのが難しい形状を逆に作り上げて図面化する。治具や金型、試作品そのものを作るなど開発スピードは格段に上がっています。便利になっているので使わない手はないわけで、そこを丁寧にお伝えするようにしています。「知らない」「分からない」が展示会ですからね。

Y社 Y様
防錆フィルム・シートをご紹介しています。製品の保管や金型の一時保存に錆は致命的になります。油を使用せず、余分なコストもかけず、化学反応によって錆を起こさせない空間を作るシートは実は戦時中にすでに開発されていたものです。日本に紹介し続け、お蔭さまで好評を得ています。コスト面、無駄を省く点で、益々需要が高まり要求も高くなってきます。製造業界を支えている。その自信が今後の期待にも沿って行けると感じています。

富士ゲル産業株式会社 M様
上記のY社様と一緒にご案内させて頂いています。錆を起こさせない、防ぐことに長けているシート・フィルムです。そこに湿度を下げる強力な乾燥剤を組むことで効果はより発揮される。同じブースで紹介させて頂いているメリットにもなります。単品としてご紹介するより、製品の性能を補う、あるいは向上させる製品の組み合わせならばお客様にも安心を強調できるからです。乾燥剤といっても種類は多様化しています。用途や仕様によって適切で効果的な使用方法を「プロ」としてお話させて頂いています。

S社 N様
3Dプリンターの技術を紹介しています。3Dプリンターは人の手では難しいこと。むしろできないことを得意としているということを強くお話しています。曲がった溝を作ったり、溝の表面処理など細かな形状や複雑な形状はプリンターの得意とするところなんです。そんな製品を紹介させて頂きながら、お話を通してアイディアを創出しているんです。この瞬間も。他の企業様や異業種の方と触れ合えるのは日常では難しい。だから展示会のような場もチャンスの場と捉えて小さな声、視点を頂いて次に生かしているんです。

S社 T様
コネクタの端子を基板に装着させるにはハンダが必要でしたが、端子の形状に穴を持たせることでハンダを必要としない実装が可能になります。振動がおこる部位は要検討ですが、それでも自動車部品にも範囲は広がりつつあります。「不」への挑戦と位置付けて今後も開発を進めていきます。どう減らしていくか、何が削れるのか、その為に何が必要なのか。企業として設計者・開発者の腕の見せ所なんですよね。その思いが次の技術を生むんです。

M社 H様
老舗金型メーカーです。小さな製品の金型を必要とする食品分野、医療用、化粧用品を得意としてきました。愛知県の製造業はやはり自動車産業が強くて、そこに大きく参入できることは大きな柱になります。今後さらに小型化が進み、わが社の強みは自動車業界の価値に貢献できる筈です。相談から納品まで一貫して並走できるのも強み。作っているからこそ悩みに寄り添えると思っていますし、頼られることは喜びと感じてお手伝いさせて頂いているんです。

F社 K様
ロボットを作っている会社です。駆動している外観ではなく、NC(※1)と動かすサブモーターを製作しています。これらを他社様が購入して、アタッチメントを追加したり、カスタマイズして別のユーザー様に提供する。が多いです。基を造っているという責任においては重圧を感じますし、だからこそ細部まで徹底して品質を上げています。大変さもありながら、誰も簡単にはできないことをやる。そこがモチベーションでしょうかね。

※1 NC:NC(ロボット)は、順序、条件、位置およびその他の情報を数値、言語化した情報にしたがって作業をおこなう。

K社 K様
金型業界を支えたいと考えています。もちろん支えるための製品を開発販売している会社にいますから、盛り上げるため一企業としての責任を担っています。環境のおかげで業界の情報やニュース・動向が身近にあり、危機感や業界の将来にも心が動くわけです。個人としてできることは小さいかもしれません。でもできることを少しでも増やすことは個人でもできますからね。

O社 M様
ワイヤーカットの電極線を扱っています。2020年にリニューアルして更に向上した製品を今回紹介しています。ワイヤはその作る過程でバラつきが起こります。目で見れば、綺麗な細い真っすぐな線に見えるワイヤでも、強度や真円度にそれが起るんです。今回の新スペックは加工工程を向上させて、バラツキを最小に抑えた電極線で、カットする時の滑らかさは公差などの精度への影響も少なくなります。「モノにあたる部分」への細心の注意が必要だと業界は認識していますから、これからも要求は尽きないと考えていますよ。

masuda

名刺交換が叶わない企業様、担当者様もいらっしゃいました。一部ではありますが、企業様イニシャルにて、コメントを載せたいと思います。

C社様
世界初の技術「木質流動成形加工」を消化しています。ある液剤を木材に含浸させて、圧縮成型する技術です。mm単位の薄さに出来ますし、あらゆる形状に変形させることも可能。木材だけでなく、チップ状になった木片でも再生可能なので、画期的再生技術、環境に優しい技術といえます。SDGsが叫ばれる以前から取り組んでいるので、やっと時代が追い付いてきたという感じですね。とにかく面白い技術です。自分自身も会社に入るまで知りませんでしたが、その可能性に無限の広がりを感じてワクワクしています。

F社様
樹脂製品に油を染みこませる。ギア製品にすれば、ギア自身から使用中に油がしみだして、金属摩耗の低減になりますし、摩擦も低減されますし、人の手で油を指すメンテナンスも省けます。組立て機械が複雑化、大型化しても、油を指すなどのメンテナンスは無くなりません。そこに着目したんです。こんなことが困る。に対し人力ではなく、科学で解決。自信を持ってお勧めしています。喜んでいただけるのが一番うれしいですね。

C社様
プラスチック熱溶着工法、インパルスウェルダーを紹介しています。熱かしめやナットの圧入に超音波を使わないのが特徴。溶着部位だけが熱くなるので、複数を同時に近位置での作業が可能になります。出来上がりも滑らかですしね。大企業様ももちろん作業面積が大きくなくても設置が可能な小回りが利く製品です。部品が・・・・本当にどんどん小さくなって・・造る方も大変ですよね。その「大変」がすごく判るんですよ。苦労を減らして差し上げたい。そういう気持ちですね。

NT社様
銅電極加工用のネックも取り扱っています。商談のための場でもありますから、どうしても自社製品の説明に時間を割くわけですが、自分としては、お客様の話を良く聴くように心がけています。教えて頂くことが多くて、知識や考え方など自分の見方が変わったり。気付くことが多いんです。それが自社製品と向き合った時に違う視点が生まれてきたり。「良く知る」ことになっているのではと思っています。頂いたものは次に返せるように。知ることでアドバイスや教えることにもつながっていくんです。

S社様
とにかく「世にないものを作りたい」という気概で様々なものに取組んでいます。金型から樹脂製品の製作まで自社で行っている会社ですが、先のようにデザイン性、機能性の高いものを目指しているので、デザイナー・クリエイターなども入社してもらって若い力で盛り上がっています。実際に製品もショップチャンネルなどテレビに取り上げられたりして若い世代も楽しく仕事?しています。

M社様
5軸のマニシングを開発製造しています。小スペース、段どり工数を減らすなどに貢献できています。画期的な技術ではあるのですが、新しいものを取り入れるとき、投資に値するかを考えて、これまでのやり方を変えるのが難しいのが業界の特徴でもあります。だからこその実際の製品や動画、パネルなのですが、結局はこういった会話が決め手となります。だからこそ、物腰や言葉、表情などに実は気を配っています。話し方はより人柄が判ってしまいますから・・見られていたりしますからね。短い時間に信頼関係を生めるように頑張っています。

N社様
洗浄機の紹介をしています。重炭酸ナトリウム(重曹)を使用することで環境・人体に優しいけれど、汚れに強い成分。そこに機器としての特徴である高圧力で洗浄。二軸で洗浄効果が高いのです。どんなに効果が叫ばれても、次に残るものが処理にコストがかかるのでは甲斐がありませんから。モノづくりの現場では、機器にも製品にも汚れやほこりが発生します。硬いものだけでなく、柔らかい製品にまで使用できる優しい機械なので、紹介にも熱が入ります。(デモンストレーションで効果を披露)

F社様
油圧プレスを紹介しています。見た目のイメージは円卓で各アタッチメントを円形に設置して、回転させることで作業者はその場から動くことなく複数の作業をこなすことが出来るんです。簡単なマニュアルさえあれば、経験の少ない作業者でも迷うことなく複雑な工程に就けます。海外のお客様も多いので、グローバルな視点での開発が求められ応えています。守りではなく攻めの姿勢が今は大事ですね。

N社様
重量移動のアタッチメントを製作しいてる会社ですが、マッサージクリームも世に出しています。拡販というより他のこともやってみようという社風ですかね。医薬品として販売が出来ないので、化粧品として販売していますが、その効果は抜群。この展示会でも他社様を見学しながら試してもらっているんですけど好評でね。これが紹介できて満足ですよ今回は。何でも興味を持って、それが何につながっているか判りませんからね。楽しいですよ。

金型産業界を紹介するパネルがありました。事業所数、従業員数共に愛知県が1位でした。従業員9人以下の事業所の割合が71.7%。10~19人の事業所が14%で、約8割の事業所が20名以下。正直驚きました。少数精鋭のガチガチのプロ集団が金型製作を支えているのです。(参照:日本金属工業会)
リーマン・コロナの打撃、海外流出の影響も少なくはありません、その中で『日本の品質』を支えてくださっていることに、心からの感謝しかありません。

本サイトは、ブログ以外に
「誰かに聴いて欲しい」を目的としたホットラインを開設しています。
こころの発散、リフレッシュの場として、気軽に ご利用 ください。
ご利用には『こんな方におすすめ』『約束』『利用の流れ』『予約ページ』をご覧ください。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントを残す