エール!! ~展示会で出会えた声16~

9月第4週 愛知県で開催された 『NAGOYA フードビジネスショー』の展示会がありましたので 行ってきました。
今回の展示では、外食、給食など業務用に絞られた商品が紹介されていました。SDGsを意識せずとも、エコや効率を求める声に応じ、また戦略として掲げる企業の努力にあふれていました。競合に対する差別化は他の業界同様食品の世界においても強い関心がもたれています。口に入るものだからこその五感を意識した開発は食品ならではの繊細な取り組みです。そのための苦労や夢、やりがいなどもお聞きすることが出来ました。
励みになったり、自分と同じ と思われる言葉や 気持ちが あるかもしれません。

お話を伺った方の声

A社 O様
食品業界をシステムの面からサポートしています。様々な時間帯で働くシフト管理や、POS連動(※1)などは食品業界に多く見られる形態です。業界にはその特色があり、その特色を専門として強みを持っているのが我が社のシステムです。機能の自信はありますが「分からない」、「知らない」、「抵抗がある」と信頼においてまだ高くないと感じています。丁寧に接し、変化に対する不安を扶植しながらお手伝い。やりがいでもありますね。

※1 POS :業界以外の方に簡単に説明すると、『会計』をイメージして頂ければ。スーパーのレジや、最近ではタブレットを利用し、ネットを介して管理する仕組みも増えています。

C社 H様
カメラや電子辞書・時計ではかなりの周知を頂いています。今回はディスプレイやお知らせなどに利用できるプロジェクタをご紹介しています。これまでのプロジェクタは周りを暗くする必要がありましたが、昼間、電灯がある室内でも明るく表示できるのが特徴です。しかも規制の三脚を使用することが出る小型で、LEDを使用するため熱が発生しにくくなっています。多機能のものを小型化するという発明においてのわが社はかなりの強みを持っていると自負します。小型化という新開発ですね。自慢できる歴史がつまっているんですよ。

masuda

名刺交換が叶わない企業様、担当者様もいらっしゃいました。一部ではありますが、企業様イニシャルにて、コメントを載せたいと思います。

S社様
薬を作る際の粉砕の技術を生かし、野菜のパウダーをご紹介しています。パウダー形状のため、見た目が野菜である必要がありません。規格外の野菜を使用することで得個に貢献できています!見た目は同じパウダー状になっていますが、薬のように同じ形態を材料として作る行程と違って、野菜によって水分量、粘度はかなり違います。同じようなサラサラにするために苦労の連続でした。野菜の多様性、不足分を補う工夫。興味はまだまだ尽きないですね。

M社様
東北の地震によって、壊滅的な打撃からやっと4年前に復活を遂げ、今こうして商品をお届けできることが出来るようになりました。ここまでこれたのは、愛知県の同業者の協力もあったり随分周りの方に助けて頂きました。感謝と共に、三陸の豊かな海の幸も味わっていただきたいと思っています。同じ海苔でも、東北と西日本では、日照時間や潮の流れで生育に特徴が表れて食感、味も随分違うんです。特に歯ごたえが柔らかい東北の海苔を味わっていただきたい。

I社様
味噌の会社として有名との言葉はありがたいと感じています・・・。しかし、業界としては需要、消費が下がっており、決して明るいとは言えないんです。しょうゆに関しては海外の消費、需要が伸び期待できる商品なので期待したいところ、円安や輸出制限などやはり安穏とはしていられないのです。常に先を読み、次に来るのは何なのかを考えて有益であると開発することは怖くもあり、期待もあり、大変なことなのです。

A社様
外食産業用の調味料を提供しています。韓国ブームは下火になったと業界では見ていますが、辛いものに関してはかなり定着して、需要が伸びているところに着目しています。外食産業も一からの味付けというのは少なくなっていて、わが社が開発した調味料をベースに独自のアレンジで味の広がりを試されているのが主流になってきているのではと感じています。だからこそ、邪魔にならない でも、主張できる味というのに力を入れています。特徴を出しながら、アレンジのための遊びを設ける。ここが核となりますね。味の繊細さを追求する。苦労するところですが、醍醐味でもありますね。

F社様
テイクアウトを意識した惣菜を冷凍食品としてのメニューで提案しています。今までの冷凍食品には「冷凍食品だからねの諦め」がつきものでした。冷凍食品だから、これくらいで仕方がない。と。しかし、今は冷凍技術や、包装技術が驚くほど進化しています。最近の商品の賞味期限が長くなったのをご存知ですか。このために、冷凍する惣菜の可能性も大きく広がったんです。その時意識するのが「香り」です。鼻からの情報は、出来立てをイメージさせるのに重要な器官なんです。人間の感覚というものの厳しさと、楽しさを感じて開発に取り組んでいるんですよ。

R社様
加工の技術が向上する中、弊社ではどれだけ食品の中に含まれている『ビタミン』を保持するかに注力を注いでいます。食欲が満たされるのと同時に『健康』に手を延ばせたらいいじゃないですか。折角食物が持つ栄養素を商品に加工する段階で抜け落ちてしまうようなことがあるとそれは勿体無いですよね。という観点です。ただ、法律や細かな数値のクリアなど様々なハードルがあって簡単に表記できないのが残念なんです。他の会社でも多いのではないでしょうかね。その苦労が商品パッケージに載ることは殆どありませんから。

S社様
穀物を扱った商品のシェアはトップクラスです。他に油やトウモロコシ。製品化するための技術があるというだけでは駄目で、他の食品、他の食べ物など多岐にわたる情報が必要です。自社製品に特化するだけではなく、今は『提案』する時代なんです。掛け算ですね。自社の製品が何と合うかを研究することで、自社製品の可能性や方向性も見えてくるんです。自分自身も当然心掛けています。このような展示会での会話が思わぬ発見につながったりもしているんですよ。

S社様
ミネストローネは赤いと思われていますが、「野菜スープ」なんです。我が社は「白いミネストローネ」の開発に成功しました。これまでの概念を変える「驚き」というのも食品業界ではよくある開発なんです。また、最近では業界やメーカーをまたがってのコラボなども盛んです。簡単に言うと風穴を開けるとか新風を受け入れるとかになります。同じことをしていたのでは目にとめてもらえないし、飽きられてしまいます。守りも大事ですが、攻めが今は必要なんじゃないでしょうかね。

K社様
ケチャップを提供しています。今回は業務用の商品をご紹介しているのですが、単なる家庭用の大判サイズではないのです。例えば、家庭用では料理をする方は最後の一滴まで使われようとします。その要望にお応えできる粘度に工夫を凝らしますが、業務用は調理のとき火力によって味が飛ばないように、またしっかり味付けが整うような配合にしています。ふり幅としては本当に僅かですが違いは歴然です。このわずかなふり幅に開発者は知恵も時間も精力も注ぎ込みます。今回紹介しているスパイシー感を倍にした商品では、倍にすることよりトマト感が負けないようにするためにはという点が一番苦労したんです。その代りの大自信作ですね(笑)

ML社様
今はやりの合弁というのでしょうか、わが社も随分様変わりしました。私も最初に入った会社から変化してルールやら何やら…(笑)けれど、今はそれが良かったと思っています。最初に入った会社からは考えられないようなバリエーションが生まれているからです。一つの商品や、それぞれの開発の強みを開示持ち寄ることで新しい考えや商品が生まれました。競合すらできなかった商品もありましたが、そこに食い込んでいけるだけの実力が短期間に養われたことを感がれば、コラボレーションの可能性は侮れませんね。

今はどの業界にも言えることかもしれませんが、新しいものは縦に伸びるのではなく、斜め上、あるいは横へ広がる傾向にあるのだと感じます。未知のものを突き破るというより既存のものを掛け合わせていかに新しいものへ変化させるか。頑固一徹の精神論より、柔軟に様々な機能や考えを取り入れる柔らかさ。互いという人間を信じ、委ねることで自身をのびやかに開放する。企業体質とか、個人の価値観とか要求と既存の狭間で揺れ動くのはどの業界でも同じ傾向にあるのだと感じました。

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