エール!! ~展示会で出会えた声31~

2023年5月第4週 愛知県で開催された『ウェルフェア2023』の産業展示会に行ってきました。福祉・医療・健康に関する展示会で、基になった言葉wellness(ウェルネス)《よりよく生きる生活》というコンセプトを創造しています。約80社から出展があり、他に介護ロボットの展示スペースや、体験コーナー、福祉機器の利用紹介があり、最新の現場を知ることが出来る展示が成されていました。多くの最新機材が並んでいても、必ず「人」が介在します。他者に寄り添うご苦労や大変さはあるかと想像しますが、最近の痛ましいニュースなどは、支える方々の本当にごく一部だと感じられるほど暖かな空気に満ちていました。やりがいや気持ちなどお話を聴くことが出来ましたので紹介します。共感される言葉も見つけられるのではないでしょうか。

ビジネスパーソンのメンタルヘルスをホットラインでサポートしている「アライエール」のmasudaです。
産業展示会に出向いて、出展社の方から業界のトレンドや情報などを教えて頂いています。
お話を通して漏れ出た苦労や夢、想いなどもお聴きするので、応援や労いの言葉をお返しする活動をしています。頂いたコメントなどを「エール!!」という表題で紹介しています。

お話を伺った方の声

一般社団法人 S会 H様
作業療法士の活動をご紹介しています。理学療法士は身体の機能を回復するためにリハビリを施しますが、作業療法士はそのあと、生活をしていく、就労していくなど活動に関するリハビリを行っています。生活に関することなので、個々人全く違いますし、不自由になっている部分も異なります。どこまでをゴールとするかも、簡単に線引きが出来ない訓練になります。でも本当に大事なのは、生活が出来ることだけでなく、その方の気持ちが今どんな状態かということなんです。その方のやる気や こうなりたいという気持ちが強いと、訓練そのものは驚くほど短期間で向上が認められます。けれど、そうではないことも多いです。だから、私たちの関りは「心」の部分がとても大きいと思っているんです。単に前向きになるというのではなく、自分の状態をどう受け止めるのか、どう付き合っていくのか。そこに変化が現われた時、人間の可能性の大きさを感じずにはいられませんね。

F社 O様
(利用者の)眠りを見守るシステムを紹介しています。ベッドの足に敷くパッドタイプで、設置するだけで、心拍、呼吸、睡眠の状態をデータとして通知してくれるセンサーです。設置はひとつ、非接触という優れもので、特許を取る必要もないくらい難しい技術が詰まっている製品です。以前はカメラで監視する時代もありましたが、プライバシーの問題で主流でなくなっています。紹介している商品のように、振動や動き、角度によって検知できるセンサータイプが主流になってきているんですよ。高齢の方は眠りが浅いと睡眠導入剤を使用する方もいるし、使う施設もありますが、しっかりデータを取ってみると、睡眠がとれていることもあるんです。睡眠導入剤を減らせることにつながるんですよ。主観的に訴えることは受け止めつつも、客観的なデータで分析すると、健康な状態の方が多かったりするんです。勘違いとは言わないけれど、思い込みで不自由を拡大させてしまっているかも?って感じたりします。

第一興商社 Y様
カラオケといえばで知って戴いている会社です。様々なサービスを展開していて、「エルダー事業部」というのが私の所属している部署です。音楽を使って健康に貢献するというコンセプトで今回も《通信カラオケ機器「DAM」を活用した、介護予防・健康増進コンテンツ配信システム》の「DKエルダーシステム」を紹介しています。音楽に身体を乗せる、失敗しても皆で楽しめる時間は身体の機能回復や向上に効果があることは、くどく説明する必要はないでしょう。介護業界ではそれなりの周知をいただいていますが、一般にはまだという思いがあるので、健康体操の普及に尽力され、コンテンツでもご協力いただいている「ごぼう先生(https://gobou-sensei.com/)」を招待し、楽しさを実感頂いています。身体を動かすことの効果は理解しつつも、日本人特有の気恥ずかしさはスタッフにもあって課題を感じたりしています。まずは自分のできることから取り組んで、延長で皆さんの喜んでいる姿に接する(フィードバック)ことで、実感を得て次に生かしてもらえたらと。受けるほうも行うほうも楽しいが一番ですもんね。

masuda

名刺交換が叶わない企業様、担当者様もいらっしゃいました。
一部、企業様イニシャルにて、コメントを載せたいと思います。

一般社団法人 G会様 
言語聴覚士を紹介するパネルを展示しています。言語聴覚士は、話すだけでなく、「話す・聴く・読む・書く・食べる」に問題を抱えている方を援助する仕事です。不慮の事故や病気などから障害に至った方のみにというイメージかもしれませんが、年齢とともに現れる機能の衰えによる障害も含まれます。特にこれまで問題がなかった五感が、聞こえ難い、、飲み込みにくい、伝えづらいなど違和感を感じると、身体の変化に気持ちがついていけなくて、ひどく落ち込むなどが起こったりします。不便を感じたら、迷わずかかりつけの医師などに相談することをお勧めしています。その道のプロですから、安心してお話しいただきたいと思いますね。劇的な変化でも起きない限りどうしても後回しにしがちですが、対策や予防など早めにお伝えできることは沢山ありますから。

R社様 
聴覚障社向けに開発したコミュニケーションサービスをご案内しています。今は多様性の時代で職場に様々な方が共に働いていらっしゃいます。聴覚に問題があるとリアルタイムでの会話に支障があると考えられるかもしれませんが、リアルタイムでテキスト化できるシステムがあります。これまでは「要約筆記(※1)」などがサポートの頼みでしたが、常に同席することは困難です。でも画面に話し言葉そのものが瞬時に表記されれば、会議や会話に後れを取ることなく参加することが可能になります。聴覚に障害を持つ方とのコミュニケーションについても理解や協力ができるように独自の支援セミナーを実施したりしています。機能的な問題を補助する技術はこれからもどんどん出てきます。機能としての不自由さはそんなに高い壁ではないんじゃないかって思っています。

※1 要約筆記:聴覚に障害を持つ方が話の内容を理解できるように、話の内容をその場で文字にして伝えます。すべてを文字にすることはできないため、内容を要約して伝えるサポート方法。

E社様 
歩くときの姿や、動きの癖などを、リハビリに活用して改善を図るツールをご紹介しています。スマホなどにインストールして実際に歩く姿を撮影してデータを撮ります。カメラで撮った全体像から関節部を認識して、歩くバランスやリズム、ふらつきなどをAIが分析してくれる優れものです。製品発表から2年経ち、ありがたいことにシェア率はトップクラスで認知いただいています。動画やイラスト、グラフなど一目で差が分かる結果をその場で表示できるので、リハビリのモチベーションも上がりますし、理学療法士も目標を立てやすいと好評なんです。総合評価としてのコメントも表示されますから皆さん積極的に参加されます。機械やデータって冷たい突き放すようなイメージを持たれやすいんですけど、「優しさ」を盛り込んで工夫することにやりがいがあります。

愛知県弁護士会様 
年配の方がお一人。また高齢のご夫婦のみの世帯が増えています。金銭トラブルに巻き込まれるリスクも高いんです。これまでトラブルもなく、しっかりした生活を営まれていると自覚されていても、悪いことめぐらすほうも必死で考えてきます。素人が太刀打ちできない知恵を持っていたりするプロもいます。何かおかしいと思ったり、法的に不安に思うことは悩まず相談してほしいと思います。財産を守るために知恵をつけるとしたら、より多くの専門的な知識や情報を持っているものを味方につけることなんです。安心して暮らして頂きたいですね。

M社様 
バリアフリーの宿をご紹介しています。愛知県では南知多に「サポートイン南知」があります。完全バリアフリーで、館内はもちろん、宿泊部屋である和室内にも車いすで入室できる仕様にしています。お風呂もリフト付き、介護スタッフによるお手伝いのサービスもあり、安心して宿泊頂けるように工夫が凝らされています。これまで車いすや介護が必要な方は、旅行をあきらめてしまうことが多かったと思います。さみしい思いをした方も、遠慮して我慢された方もいらっしゃったかもしれません。でも、これからは どなたでもどんな状態でも旅を楽しんでいただけるようになることをお伝えしたい。周知され、利用される方も増えて、もっともっとこういう施設が増えたらいいなって思いますよ。「旅」という非日常で起こる思い出の笑顔を共有して頂きたいなって。そのお手伝いが出来る仕事だと思っています。

A社様 
車いすから立ち上がる。ベッドから立ち上がる。移動などの動作に介助が必要な場合、双方ともに力が必要です。施設の介助者などは回数も多くなり、重労働となります。それら「抱き上げる」「支える」をサポートする手動式リフトを紹介しています。介助を必要とする人がリフトのハンドルを握ると、脇にクッションが添えられるような構造の器具が身体を支えます。次に介助者が前に立ってハンドル引くと、てこの原理で体が持ち上がる仕組みとなっています。自分のタイミングで出来ますし、大きな力を必要とせず、介助される側も体の負担が少なくて済みます。コツは、「引くときは素早く」、「戻すときはゆっくり」です。これは支えられる側の心理面を考慮するんです。持ち上げられるときにゆっくりだと、中途半端な体制にむしろ力が入って負担になりますし、戻すときは後ろに行く動作なので、早いと不安になるからです。器具が素晴らしくても、扱う時には相手の状態を思って添えるが大事なことだとお話しさせていただいています。説明書には書いてませんけれどね。

体験してみました。介助されるときは、驚くほどスムーズに体が引き上げられて、自分の力も必要としませんでした。介助する時も、足で器具を抑えている踏ん張りの力で持ち上げられるので想像以上に楽でした。

L社様 
施設で使用するような大きなテーブルや、床に画面を映像を投影させて、視覚を使った遊びや脳トレ、リハビリ、レクリエーションなどが出来る投影機を展示、デモンストレーションしています。映像の図に触ると反応して別の動きをしたり、形が変化したり、音が出たりして、協力したり会話のきっかけになったり、自然と体が動く楽しさを体験できるんです。心身に不自由を持つ方や、高齢の方だけでなく、元気な方も、大人も子供も楽しめるように様々なコンテンツをそろえています。訓練というとやらなければならないという気持ちになりますが、本来機能というのは遊びから発達してきました。遊びの中で少しづつ出来ることを増やすんです。「楽しい」は続けるときの大事な要素だと思いますね。

社会福祉法人 名古屋市総合リハビリテーション事業団様 
障害のあるかたや高齢の方の自立支援と介護相談のための福祉施設です。福祉用具の展示・福祉用具の相談・排泄相談・住宅相談・(状態に合った)補助具、被服の相談・ICTのサポート・介護ロボットの相談などあらゆる相談を受け付けていますし、サポートや支援の方法などお手伝いしています。相談って、重要なことや大ごとになってからと思いがちですが、日ごろの知恵として知っておくのも安心のためには重要です。どの自治体も福祉に関して体制がありますから、気軽に利用して頂きたいですね。

S社様 
介護業界をクラウドシステムで支えるサービスをご紹介しています。単なる経営支援だけでなく、創業・開業、複数の事業所を開設するなど成長に合わせた支援も広範囲でサポートいたします。人と接する時間を確保したいのに、通常業務や手続きフロー、管理に至るまで事務関連の仕事がただでさえ人手が足りない現場に負荷をかけます。事務的な仕事はシステムやサービスにに任せてしまうのが一番です。最も大切な時間に多くを割いて欲しい。そんな願いがあります。もちろん商売として営業しますが、現場の声は真剣ですし、ひっ迫しています。だから何とか楽にしたいという思いがいつのまにか勝ってきます。常にシステムを改善していく、向上させていくにつながっています。

Rケア様 
装着型サイボーグ[名称は割愛]を紹介しています。歩行や上肢の曲げ伸ばしに効果を発揮しています。装着者の動きを学習して、動こうとする運動に合わせリアルタイムに補助をするんです。自分が動いたときに支えてもらうという従来の補助器具ではなく、動きに合わせ、あるいは動こうとする先に導いて更に補助する装置なんです。動きはプログラムの学習機能を利用しています。皮膚に貼った微弱な生体信号をセンサーで読み取り、プログラムに記録させていく。その人独自の動きを習得して訓練やリハビリに活かすんです。大学の研究チームと開発を進めていますが、病気や事故の後遺症でご自分で体を動かすのが難しい方などが装着して「動き」を実感されています。不思議なもので体は使わなければ衰えてしまいます。動きを補助することで機能が回復改善する例は沢山あります。最先端の技術は人を支えることに使いたいですね。

国連UNHCR様 
難民支援のための協会です。世界には様々な困難、理不尽な状況に置かれている方がたくさんいます。支援の窓口として協会があります。計画的な支援をお願いしたいとお伝えしているわけですが、まずは知って戴きたいと思います。目を向けてほしい、地球の置かれている現実を知って戴きたい。避難を強いられた人々の約40%は18歳未満であるということ。身内をなくし、生きる気力さえ失われている状態の人たちが大勢いるということを。

年齢を重ねれば、自分の身に起こる身近なテーマです。健康に過ごせたらと願いますが、体が不自由になることも目を背けることは出来ません。その時にどう向き合っていくか。ありがたいことに世の技術やサービス、システムは便利になり、力を添えていただける方への負担も少なく出来る機器も増えてきました。また、自身の動きを補助する器具も新しく開発されてきています。どのような時間を過ごすか選択できることは沢山あるようです。ですから、一人で抱え込んだり、家族だけでなんとかしようとせず、誰かに助けてもらいましょう。人生の変化を楽しみとして受け止められると良いなと考えています。介助器具とか、歩行補助のロボットとか、アンドロイド型モビルスーツみたいでカッコ良かったですよ。

本サイトは、ブログ以外に
「誰かに聴いて欲しい」を目的としたホットラインを開設しています。
こころの発散、リフレッシュの場として、気軽に ご利用 ください。
ご利用には『こんな方におすすめ』『約束』『利用の流れ』『予約ページ』をご覧ください。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントを残す