エール!! ~展示会で出会えた声34~

2023年7月第2週 愛知県で開催された『人とくりまのテクノロジー展NAGOYA 2023』の展示会に行ってきました。自動車の未来を拓くをテーマに運転支援技術・部品・材料・テスティング・CAE・カーエレクトロニクス・技術サポート・新サービスなど300社を超えるブースが並び、新技術が搭載された車両コーナーや自動運転のデモンストレーションエリアなど、まさに自動車業界の最先端に触れることのできた展示会でした。人材不足を補うためのネットワークサービスや、軽量化、効率化を図るため、これまで以上にきめ細かなシステムが開発されている印象がありました。デジタル化が進んでも、それを支えているのは「人」。各ブースでお話を聴くと、非常に強い危機感に裏付けられた本気の提案に熱を感じる場面が何度もありました。他にも様々な切り口で聴くことが出来ましたので紹介します。共感される言葉も見つけられるのではないでしょうか。

ビジネスパーソンのメンタルヘルスを、ホットラインでサポートしている「アライエール」のmasudaです。
産業展示会に出向いて、出展社の方から業界のトレンドや情報などを教えて頂いています。
お話を通して漏れ出た苦労や夢、想いなどもお聴きするので、応援や労いの言葉をお返しする活動をしています。頂いたコメントなどを「エール!!」という表題で紹介しています。

目次

お話を伺った方の声

T社 Y様
様々な計測器を扱っている会社です。ここで多くのスペースを割いて展示しているのが「ひずみゲージ」です。基本的な機能やサイズはほぼ完成された製品ですが、精度や用途の幅は広がっています。非接触などの計測も可能になりましが、現物に発生するひずみは、厳密に置かれた状態を表現します。ひずみを正確に計測できる点で絶対の自信を持っています。測るとは、次の一手を産むための現状を、正しく見極めることを意味します。だからこそ、ゲージのポテンシャルを最大限に生かしていただきたく、正しい扱い方をお伝えしています。ある意味、コンサルタントの側面も担っているつもりです。私はこの仕事に就いて11年になりました。寄り添うことの面白さ、測る世界の奥深さを知ることのできる楽しい仕事です。

O社 N様
我が社は、国際MRA対応JCSS認定事業者で構成された校正室を持つ、世界最先端計測器を扱う会社です。ご紹介している計測器の一つ、先端に複数の穴を持つノズル型計測。例えば、ボデーの軽量化には、外気の風圧を考慮しなければなりません。これまでは計測ポイントを複数指示したり、角度を変えるたびに計測してきましたが、一度で多方向のデータを取ることが出来るようになります。また固定せず、手動で計測位置を変えることによって、任意の場所で計測が行えます。自由度が高くなった点が新しいと言えます。計測器は航空業界がけん引していて、ルールや計測技術が自動車産業界に浸透してきているんですよ。私はこの仕事に4年になりますが、計測という世界は、広がったり、統一されたり、ルールを決めたり、まだまだ様々な切り口があって興味が尽きません。楽しいですよ、

A社 H様
東海圏に今回初めて出展しました。検査の受託を請け負うことで人手不足の一端を担っています。検査を派遣することもあり、コンサルタントとしての側面でも重宝頂いています。受託のプロとして、培ってきたノウハウを社内に留めておくだけでなく、サプライヤー様を育てる側でもある意識で丁寧に対応していることが評価いただいているのだと思っています。運送会社が親会社なので、決まった自動車メーカーに特価することなく、幅広い視点と、各メーカー特有のルールに精通していることも強みですね。私自身、解析の仕事をしていたことがあるので、計測・検査にはエンジニアとしてお声掛けできます。月並みかもしれませんが、しっかりと寄り添うことで、「本当の話」が出来ると思っています。

K様 I様
ゴムを扱う振動防止技術を柱としてきた「化工」の会社です。形状を変える加工ではなく、化学を基に、成分分析して最適の材料を開発するなどしています。開発にあたる技術者には職人レベルの熟練者が多いことから、今回展示ブースではスタッフ全員 職人さん用の前掛けを締めています。マツダ様自動車業界・産業全般の防振・建物の工作材料なども扱っているんです。モノが動くとき、ダメージは蓄積されていきます。効果的に逃がしたり、振動を伝えないことで、ダメージを最小限にできます。耐久性も求められますから、高度な知識が必要。だから職人なんです。技術継承も含めてITを導入しながら改革をはかっているんです。技術は、共に産み出すもの。そのためにも自社の実力を上げることは必要だと思っています。

F社 A様
WEB上の仮想空間プラットフォームをご紹介しています。パソコン画面に仮想空間を表示させ、自身はアバターとして登場させることが出来ます。簡単に言えば、パソコン画面に仮想オフィスを出現させて、自分の分身を表示させ、視覚的にリアルなコミュニケーションを図ることが出来るツールです。
今回ご紹介しているサービスは、会議・商談はもちろんプレゼンや、対外的広報も担う優れものです。働き方の変化や、人材不足でITを利用する場が増えます。業務にプラスになり、実績が残せるものでなければなりません。流行にのるという意識ではなく、地理的に離れていることも、人が少ないからこそ充実させることをきっちり考えていく時期に突入していると感じますね。

masuda

名刺交換が叶わない企業様、担当者様もいらっしゃいました。
一部、企業様イニシャルにて、コメントを載せたいと思います。

A社様
我が社は試験を受託する会社です。国内唯一のK&C試験装置を持ち、車両運動のリアルな計測を可能にしています。他にも、重心高・慣性モーメントが計測できる試験装置を装備し、走行コースを必要としない車両の挙動を試験させることが出来ます。結果データは、可視化するなどして、感覚的な結果の表示を得意としています。今の試験は、測るだけでなく蓄積したデータをAIで学習させることで、活用の場を広げています。単に試験をして終わりではなく、結果デーは、今後に活かせる材料として、有効活用していく動きです。今は、システムの方が先行して、何に活用できるかアイディアを模索している技術が数多くあります。一つのサービスに留めておくには勿体ないと感じたりします。自分の中に常に疑問や、こう出来たらというネタを持っていると、展示会などで思わぬヒントを頂くこともあるんですよ。

J社
半導体のウエハーなど、表面についた異物を検知する機器をご紹介しています。カメラを使って個数や材質を判読させることに特化しています。これまで異物検知は重さで判別していました。本来の重さに対する変化量で検知するというものです。この方法では、温度や湿度など環境に左右され正確さに欠けます。重さでの計測は正直、遅れていると言わざるを得ません。工業規格はヨーロッパの厳格な規格を参照しているのが通常ですが、特にドイツの工業規格はトップクラスです。海外に目を向けるなら、厳しい工業規格にパスしなければなりませんし、クリアするための計測機器にも相応の機能が必要です。これから安全のための工業規格が厳しくなるのは当然なので、もっと早く、真剣に取り組んでいただけるように、分かりやすく、丁寧にお話しすることを心がけています。

P社
X線をつかった残留応力を測定する装置をご紹介しています。これまでもX線を使用して残留応力を計測する技術はありましたが、今回画期的なのは、計測対象の表面に大きな粒子があっても精度良く解析が出来る点です。照射する範囲の正確な数値を計測するには、情報が多いほど良いため、粒子の細かさが必要でした。でも粒子の大きさはランダムです。今回、この細かさに対する課題を克服することが出来たことを強くお伝えしています。他にも世界最小、最軽量のポータブル型なので、持ち運びに便利ですし、操作も簡単にできるようにしています。目に見えないものを計測する最新技術で製造業を支えていますと力を込めてお話ししていますし、自信をもってお話しすることで、安心して興味を持っていただくこともできるんですよ。

A社
EV自動車用の充電コネクタを展示しています。各自動車メーカーが採用するコネクタを各種取り揃えています。最近、アメリカのテスラ社の充電コネクタが世界標準に一歩先に出ている新聞記事が出ましたね。統一されるかは決まっていませんし、日本も中国と技術協力して開発していて、ますます競争は激化されると思います。いずれにしても、(個人的には)世界の主流はEVでしょうね。その点で、日本は遅れを取っているので国内のEV化は開発スピードを上げていくと思いますよ。部品や周辺機器を扱う企業も追随する傾向にあります。

S社
DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入、運用サポートの他にシステム開発を主な事業として産業界を支えている企業です。他社や海外の技術が氾濫している中、お客様の満足度を上げ、価値を提供し続けるため、ITの世界は開発スピードが尋常ではない速さで動いています。技術のスピードと導入を考えるお客様のスピードのギャップが広がって、その溝を埋めるため、分かりやすいシステムに作りこむ必要もあるので、非常に厳しい業界ですね。サポートする時も、そのギャップは気づいていますから、滅茶苦茶配慮しています。私も中間層で仕事をしていて、疲れるときあります。そんな時、サウナによって体調を整えたり、スマホをいじらない日を作ったりとON OFFの切り替えで乗り切っていますよ。

JQA 様
一般社団法人 日本品質保証機構として、さまざまな分野の適合性評価サービスにて証明書やレポート、マーク等見える証に貢献しています。世にいうISO認証に相当する自動車業界の認証はIATFです。今、最も注目されているのが【IATF 16949】です。グローバルなサプライチェーンへ参入する際に、自社が高度な品質マネジメントシステムを保有していることを世界に証明することが出来る認証です。
必ずしも必要とは限りませんが、高度な品質を維持している証として、ISO/IEC 17025の校正に関する認証を受けていることを求められる場合もあります。
これから海外との取引を行うならば、海外向けの認証は必須ですが、認証には、継続して審査、更新が必要なため、費用もかかるので、企業規模によっては即断できないのが現状でしょう。海外進出は必須。でも環境を整えるハードルは高くなる。厳しいですね。

N様
計測機器を扱う企業です。目の前の製品はフィンランド製です。ヨーロッパの計測機器は非常に優れていますので、導入を検討いただけるようにお話しさせていただいています。計測機器に限らずヨーロッパの製品は、技術が非常に高く、性能も良いです。 個人的な意見ではありますが、研究機関は、国を挙げてバックアップしていますが、ヨーロッパは研究対象だけでなく、研究を取り巻く環境設備にまで費用を出します。なんだと思われるかもしれません。でも日本の研究機関は、研究対象は先端を行くものなのに、研究設備はいつの時代かと思えるほどお粗末な環境の中で研究しています。良いものが出来てもそれを世に出せる形にする設備がないんです。技術に関しても、ヨーロッパはマイスター制度を導入し、若いうちから専門職として教育し、高齢となる技術者を手厚く保護して技術伝承の道筋をきっちり確保しています。少々のデジタル化では補えない宝を日本は流出している点も残念です。研究費を担う大企業の役割も大きいのに、ヨーロッパに相当するような仕組みが日本にはありません。個人で気づいて焦燥感を持っている人は沢山いますよ。

H様
シリコーンゴムで造形が可能となった3Dプリンタ[特許申請済]を紹介しています。もとは3Dプリンタ造形用にゴムを提供していた会社でしたが、活用の場が格段に広がるシリコーンゴムが3Dプリンタに適用できないかという発想のもと完成したのが本製品です。3Dプリンタ特有の積層痕も削減でき、より滑らかな出来栄えを実現しています。色なども自在で、今回は医療用臓器などを展示してそのリアルさを感じていただいています。通常の射出成型では困難な造形が3Dプリンタの強みなので、そこに硬度、色が自由になればアイディアは無限に広がります。私たちと異なるお客様の視点が一緒に考えることで広がる楽しさを感じています。

T様
最近新聞でも良く取り上げられている一括成型の機械を紹介しています。軽量化やコスト削減、部品の高性能化と、高剛性化による安全性の向上などが利点で挙げられます。一貫成型として、板厚が異なる部品を少ない工程で成型する技術も提供します。接合技術も高まり、部品点数も少なくなります。これまで出来なかったことが出来るようになるまでのスピードが速いです。国内外で協力し合うことで可能となっているんです。人間は必死です。特化した技術に得意でも、横展となると情報が多すぎて理解が追いつかないんです。 紹介する側も勉強を怠るわけにはいかない状況ですね。

Nテレビ様
画面にモザイクを入れるサービスを紹介しています。テレビで一般の方が画面に表示されたとき、顔にモザイクがかかるようになったことにお気づきだと思います。プライバシー保護のため今や常識となっています。こういったサービスが出来る前は、手作業だったんですよ。非常に手間がかかるうえにコストがかかっていたんです。今は、自動抽出が可能になって、人の顔だけでなく、全身、車のナンバープレート、選挙ポスターなどモザイクをかける作業から解放されています。自動車業界も、広報や資料で映像処理の場が増えました。プライバシーの観点だけでなく個人が特定できる情報になりるので取り扱いは重要なんです。今は驚くほど「特定」技術が発達して、やりすぎってことはないんですよ。

T様
アイトラッキングに優れた計測機器を、今回はフィンランドの製品をご紹介しています。アイトラッキングとは、視線計測・視線追跡という意味で、簡単に言えば、カメラを使って対象者がどこを見ているか捉えることが出来るシステムです。運転中の状態を観測する眠気を推定することに使われていたりします。最近は、熟練工のアイトラッキングを導入して、技能伝承などの教育体制強化にも活用されています。何をどのタイミングでという感覚的なことはもデータとして蓄積できるので、活字だけではない骨太の伝承が期待できるんですよ。職人さんって言葉が少ない場合もあるから、これこそ百聞は一見に如かずですね。 

K様
国産ひずみゲージを開発生産して60年。国内総生産№1を誇る会社です。自動車業界はもちろん、航空、鉄道、船舶、土木建造物、ありとあらゆる変形するものの品質を測る場面で無くてはならないものです。物はいずれ壊れます。どのような環境下でどのような分量変化してしまうのかが分かれば、壊れるまでを予想することが可能になります。その大事な変化量を測るのがひずみゲージなんです。小さいものでは1mm程度。箔型もありますから、計測の取り扱いには注意が必要です。我が社ホームページには全ての製品の取り扱い、接着方法を掲載しています。次世代開発においても必ずお役に立つため、常に成長を続けていく会社です。自分も貢献したいと、寄り添えるように頑張りたいと思っているんです。 

公益財団法人 計算科学振興財団 様
産業利用のためのスーパーコンピューターの促進に尽力しています。所在地は神戸です。神戸は地場の産業で発展していました。しかし、阪神淡路大震災で大打撃を受け、再建、維持が叶わなくなった事業所が多く、都市としても力をそがれました。街全体で考えた時、産業利用のためのスーパーコンピューター促進事業を立ち上げたんです。現在、累計法人数は、大企業様も含め418社。様々な課題に取り組んでいただいています。今後、さらにあらゆるジャンル、規模の企業様にアピールすることで自社の課題解決に大いに役立てていただきたいと思っています。運営、利用などノウハウはありますから、こんなこと?と思わずお手伝いさせていただきたいと思っています。一緒に乗り越え、共に未来を拓いていきましょう。

20〇〇問題というワードをよく聞きます。「トラック業界の2024年問題」「IT業界の2025年の壁」言葉はもっとも熱いワードでしょう。差し迫った問題のように扱われますが、警鐘が叫ばれたのは数年前。問題が起こると警告されてからの猶予はあるにもかかわらず、時間がないなど対応は遅れがちという印象は否めません。業界の展示会に来ると、その〇〇問題に備える取り組みが盛り込まれた開発が発表されています。先手を打つために、どれだけの労力や時間を費やしたのだろうと感謝しきりです。導入に遅れ、大きな問題となって取り残される前に、どうしたら乗り越えられるか頼りましょう。どこかに必ず知恵があります。

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