エール!! ~展示会で出会えた声41~

2023年10月第3週 愛知県で開催された日本最大級の工作機械見本市『メカトロテックジャパン2023 』の名古屋会場に行ってきました。前職が設計関連でしたので、実際にモノをどうやって作るのか、どんな工具を使って作り上げるのかは未知の領域でした。展示会に出向くようになって、少しづつモノが作られる最前線の知識を得つつありますが、原寸大のモノを作る機械というのは迫力があります。切断する・曲げる・接続する・流す・形にするどの工程の機械も美しいです。数年前と比べて自動化、省力化における発展は目覚ましいようで、さらに簡単に扱えるという操作性も向上しているのだそうです。モノづくりの根幹にいる機械に携わる方のお話を聞けました。共感される言葉も見つけられるのではないでしょうか。

ビジネスパーソンのメンタルヘルスを、ホットラインでサポートしている「アライエール」のmasudaです。
産業展示会に出向いて、出展社の方から業界のトレンドや情報などを教えて頂いています。
お話を通して漏れ出た苦労や夢、想いなどもお聴きするので、応援や労いの言葉をお返しする活動をしています。頂いたコメントなどを「エール!!」という表題で紹介しています。

お話を伺った方の声

C社 I様
CAM(※)のソフトを開発提供している会社です。様々な工程を経てモノは作られます。どうやって作るか、どういう順番で作るか、何を用いて作るかが各工作企業様の技術といえるわけですが、この過程に携わる大事なツールがCAMになります。CAMでデザインされた工程が、工作機械を選択し、工作機械を開発することにもなります。工作機械が先ではなく、人の「どうしたい」という思いのほうが先なんですよ。省エネや効率化は機械によって作られるのではなく、人の考えや思いがあってこそなんですよ。

Computer Aided Manufacturing:コンピュータで、製造過程を計算してプログラムを作成するツール

Y社 K様
今回は加工環境を改善するソリューションの紹介をしています。切削加工などでは金属の削りかすがでます。削りかすの除去や削り面の保護・切削温度を下げる・切削器具の消耗などが問題となりますが、それら総合的にプロデュースしている商社なんです。一連の工作機械を扱うことで、加工環境全体から提案できることが多いのが利点ですね。工程という流れの中で、前後工程を把握しているからこそご提案できることがたくさんあるということなんです。マーケット部に所属している私ならではの視点もあって社内外でその知識を発揮しているところにやりがいを感じていますね。

Y社 I様
メンタルを扱われているんですね。今多いんじゃないですか?製造業は上から下から競合他社からも要望や対応に追われて、しかもそのスピードってすごいでしょ?みんなやられますよ。でも、それで仕事を適当にするかと言ったらこれができないんですよね。そういうものなんですよ。何かに追われている感じがしていても、目の前にやるべきことがあったらそれに向かって一所懸命にやってしまう。これは何なんですかね。

H社 H様
3次元デジタルデータを活用してモノづくりを支える会社です。具体的にはCAD/CAM CAEツールを扱っています。CAEをはじめとするシミュレーション解析は、大手企業だけが用いるツールではなくなっているといえます。受託支援の会社や、次工程の会社が自ら提案するという活用が多くなっているからです。だからこその精度なんですが、基本的に式を用いて計算している限りその結果は限定的です。ただ、解析結果を次の解析に使って工程全体の負荷を計算させることは可能になってきています。最終的にどんな負荷がかかるか予測することできますし、入力データも詳細なグラフを考慮することができるようになってきている。ただ、そうなるともっと複雑にもっと詳細に、もっと大規模にと要求が高くなるのがCAEの世界でして。いつまでも追いかけっこしている感じが否めませんね。

F社 K様
産業用ロボットで世界首位の会社です。製造ラインで活躍しているロボットを製造しています。可動部の滑らかさや汎用性の高さが好評で、様々な企業様に活用されています。産業ロボットも進化が止まりません。内部にDXを組み込んで、工作機械からデータを収集して連携させることで保全や稼働率、工程管理ができる仕組みが加わっています。ロボットのできることが多くなったことで、ライン全体を把握できるデータの収集が可能になりました。人手不足や効率化に対応するだけでなく、集めたデータをどう活かすか。その積み重ねが将来大きな差になる時代です。何かができるようになるだけでなく、それを次にどう生かしていくかが大事なんだと思いますよ。今こそ人間の知恵が必要な時代だといえますね。

masuda

名刺交換が叶わない企業様、担当者様もいらっしゃいました。
一部、企業様イニシャルにて、コメントを載せたいと思います。

S社様
金型の精密加工を請け負っている会社です。日本のモノづくりで要求されるのが、ピン角・極小・隙間・連続性・自由局面を正確に打ち出せるかです。その意味でわが社の加工技術は対応可能ですし、これまで培った知識で今後も要求にこたえ続けられる自信があります。特に日本の金型は今後、ダイキャストや微細な部分で特出する必要がありますが、わが社はその微細・極小面で大いに貢献ができるはずです。世界のレベルも向上していますが、遅れなど取っていないと安心してほしいですね。

T社様
図面検索のツールを販売している会社です。3DCADの時代になってきたとは言いますが、まだまだ中小企業様は2次元図面が主流です。また、紙からPDFへ苦労して転換しても、同じような図面や異なる仕様で描いた図面をどう管理したらよいかで労力を使われている会社様もあります。そこでAIの登場です。図面を読み込む段階で学習するので、検索かけても、類似品を抽出するのも簡単になります。これまで苦労したのがうそみたいだって皆さまおっしゃいます。AIとかデジタルとか聞くとどうしても腰が引けたり、何をしたらよいかわからないと導入に悩まれる企業様もいらっしゃいますが、一度導入するとその便利さを実感されて早くすればよかったと口々に話されます。知らないと怖いけど、知ると何でもない。そんなものかもしれませんね。

M社様
非接触の三次元測定機をご紹介しています。非接触なので測定機器そのものの誤差を読み取ることも、傷をつけることもありません。カメラで測定するとき、対象箇所までの正確な距離が重要になりますが、今回ご紹介するのは5軸のどこからでもオートフォーカス機能によって瞬時に測定が可能だという点。モノづくりに測定は欠かせません。計測するときに固定させたり、向きを意識しなければならなかったり実は大変なんです。でもこれからは人間は計測したデータに集中することができるようになります。今までかかっていた労力を考える時間に充てることができるようになったのが、今の工作機械の優れた点だと思いますよ。

一般社団法人様
こういった協会の強みは、情報が集約している点です。技術やサポートだけでなく、業界や地域の動向、新しい分野に踏み込もうとしたときの戦略なども協力体制があるということ。一人、一つの企業、地域で頑張るのはどうしたって限界があります。新しい知識や情報は常に変化していくのは皆さん肌で感じていることですが、目指すところは貢献や売り上げが目的であるところは同じ。異業種とコラボしたり、業界をまたいで新しい活路を見出す時代。情報があふれている悩みも出ますが、上手に活用していくことで広がる世界もあるとお話ししているんですよ。

P社様
(樹脂製品の)5軸加工機をご紹介しています。画期的なのは、卓上型で安価なのに、精密な仕上がりができるというものなんです。製造業の展示会以外でも、アーティストの方などに実は好評で、思った以上に売り上げが伸びている機械になります。アメリカの会社で、DIYなどが盛んな背景も卓上型が好評な理由でもあるようです。日本では主に試作品用としての需要があって、考えたものをすぐにその場で作ることができる手軽さが受けています。世界にはもっと多くの便利な機械がたくさんあって、少しでもお役に立てるものがないかなって展示会などは優れた情報収集の場なので、業界が違っていても、積極的にお話を聞くようにしているんですよ。

S社様
一見見ると自動販売機みたいでしょ?ガラス面を持つ工具収納ケースですが、クラウドによる在庫管理をしています。カウントして個数を管理。もちろんセキュリティも万全で補給はお知らせ機能でわかる仕組みになっています。管理自体を任せて、いるので人間は工具等を補充するだけ。一番発揮するのは棚卸。数を数えるという作業がなくなるし、購入タイミングも図ることができて人の手を煩わす手間が省けます。見た目も面白いですしね。こういう変わったデザインが今は受けるんですよ。どこに付加価値をつけるか、正直アイディア創出が一番大変なんですけどね(笑)

S社様
工業用の内視鏡を紹介しています。しかも、超極細。0.98mmは世界最細です。ミクロンの傷や異物を発見するカメラもありますがそれは表面。筒内や躯体内部の検査は内視鏡が活躍します。製品パンフレットにもありますが、『見えない場所がある限り私たちの挑戦は続きます。』という気持ちで日々開発に取り組んでいます。人間の目がどんなに優れているかわかりますか?カメラだと、凹凸や光、遺物など機能によつて使い分けなければなりませんが、人の、いえ、職人の目はすべて同時にこなすことができるんです。機器も進化していきますが、人の能力ってすごいなぁって。優れた機械を作れば作るほど感心してしまうんです。

たまたま見た『養命酒』を作る会社のHPに、『人間は脳全体のうち2%しか使っていない。』という言葉はを読んだことがあります。100%使うとどうなるのかという仮想世界の映画がアメリカの『LUCY』という作品で、攻殻機動隊の素子少佐みたいになっちゃう話。どんなに機械が進化しても、人間の伸びしろは未知数で、展示会でお話を聞くと、人の能力を超えるのはとても難しい技術だと話されます。もちろん計算能力とか単一的な機能はすでに勝てませんが、総合力や想像力、応用力に関しての人の可能性は解らないが真実のようです。で、それが何?って感じですが。人の未来は柔軟に広がっているという話を聞くとなんか嬉しくなるんです。

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