春の景色 ~白木蓮とお地蔵さん~

各地で桜の開花宣言がなされ、見る見るうちに桜一色になる中。
その前に、白木蓮の見頃がピークを迎えていると聞いて、郊外の公園へ

青空に映える白い花
たっぷりの花弁が続く道
淡い香りに包まれます

咲いている時間が短い花なので、満開時に巡り合えるのはラッキーなんです。
花言葉は、『気高さ』『高潔な心』その言葉にふさわしく、静かにひっそり。威厳のあるたたずまいでした。

帰り際、公園の一角を歩いていたら、草に覆われたものが。気になってシャッターを押してみました。

物体のようなものが

ツタが絡まっていて分かりにくいですが。

何か物体が隠れています。

最初は、地面に置いてあるのかと思いました。

木でできた仏像?
それともお地蔵さん?

ここ、公園。こんなところに?

人工物にしては、規則性が無い・・・むむむ

にょきにょき

周りを見てみたら、同じようなものが。

なんと沢山ありました

何だろうと思っていたら、近くに立て札があって、「ラクウショウ(落羽松)の気根」と書いてありました。お地蔵さんや、人工物ではなく、「木の根」なのだそうです。

近くにあった立て札

松と名前がついていますが、スギ科、またはヒノキ科なのだそうで。秋になると、羽根状の葉が枝ごと落下することからこの名前がついたとのこと。

もとは湿地を原産とする樹木で、日本には明治時代にやってきたと植物図鑑には書いてありました。
写真では伝わりにくいですが、木の周りに、地面からにょきにょきと生えてきていて、ちょっと不気味な感じ。

気根は、「呼吸根」とも呼ばれ、空気中の水分を取り込んだり、栄養を蓄えたり、湿地帯を好む樹木の特徴なのだそうです。

既に湿地帯にいるのだから、空気中から水分を取る必要もないでしょうと考えますが、高温多湿の環境で、木は大きくなります。このため、より多くの水分、栄養を必要とするのではと。また、大きくなった木にとっては、気根が樹木を支える役目を持つこともあるようです。

気候の違う日本で育っていても、名残はあるようで。木の周りに生えている気根は、珍しいものではないのだそうです。へぇ~

☆ページ最初のお地蔵さんの写真は本文と関係はございません。<(_ _)>

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