時にはこんな雑学も③ ~黒山の人だかりの「黒」~

黒山の人だかりの「黒」とは、黒い髪の人が大勢集まって、遠目には黒い山のように見えることから。もし日本人が赤毛の人が多かったら、「赤山の…」となったかも。

ついで「だかり」は「虫がたかる」などの「たかる」という動詞からできた名刺《群がり》というような意味で、人数は数十人から百人程度を指す場合が多い。

2022年5月27日の時にはこんな雑学も① ~目線と視線の違い~
2022年5月27日の時にはこんな雑学も② ~煮詰まってくる~
に引き続き、大人世代の雑学を少々。
参考は、前回同様【日本人の9割がしらない「ことばの選び方」大全 日本語研究会「編」青春出版社】より抜粋

土も砂も降ってこないのに、『土砂降り』?

「どしゃ」は、雨が降る「音」を表現している。

つまり、「土砂土砂」という音を立てて降る様子を示している。その擬声語に「土砂」という感じを当てたのだとか。「ザーザー」よりも強い感じがしますね。

英語では、土砂降りに対し、It rains cats and dogs (犬猫降り)という表現が。語源は諸説あるようですが、大雨の音を犬や猫の騒がしい鳴き声に例えたという説があるようですよ。

「仰げば尊し」の歌にある『今こそ分かれ目』の意味って?

「今こそ別れようじゃないか」が本当の意味。

「今こそ」の「こそ」がポイント。「こそ」が文中に出てくると文末が未然形になるという「係り結び」の法則によって文末の「め」は終止形では「む」、「ん」と発音されるようになって現代でも「いざ、行かん」というように使われる。意志を示す助動詞で、「む」が係り結びの法則によって未然形の「め」になった。

「係り結び」は,文の内容を強調したり,疑問を表したりするために使います。文中に「ぞ・なむ・や・か・こそ」(係助詞)が出てきたら,「文末」の「活用形」が「連体形」や「已然形」になるという決まりです。「こそ : 已然形 ・〜とこそ聞こえけれ。(「けり」の「已然形」)

※「こそ」だけが已然形 と覚えよう。

進研ゼミ中学講座

『水無月』は梅雨時なのに、「水が無い月」?

もともと、「無」は「無い」ではない。

この「な」は「水面(みも)」や「黄な粉(きこ)の「な」と同じ。それぞれ「水の表面」「黄色の粉」という意味で現代語の「の」にあたるのだそう。

つまり、「水な月」とは「水の月」という意味になるので、まさに梅雨の時期を指しているといえるのですって。

『越』と『超』はどう違う?

「越える」と「超える」は訓読みが同じで字の形も似ている。でも意味は?

ふたつの字の違いは「戌」と「召」の部分。
古代中国では「戌」の読みは「遠」に通じているので、遠くの方越えていくていくイメージがあるとのこと。
「召」の読みは「跳」に通じているので、上の方に高く超えるイメージがあるとのこと。

日本語でもその意味が多少残っているのか、能力や機能などの抽象的な意味では「超える」を使うことが多いのと事。

『元日』と『元旦』は同じ一月一日のことではないの?

「元日」は、一月一日。「元旦」は、元日の朝のこと。

「日」は太陽を表した象形文字なので、その日そのものを指す。
「旦」の下の横棒は地平線や水平線をを表している。つまり太陽が顔を出した様子を表現しているので、朝を示すことになるのだそうですよ。

『虹(にじ)』?動物じゃないのに「虫へん」って?

古代中国では、その形から蛇や龍の類と考えられていた。のだとか。

生き物という概念がもたれたので、虫へんが使われた文字になったのだそうですよ。

フリー素材から借りました。

虹についてのおまけ

天気の具合で、二重の虹が見えることが。
この二重の虹には、性別があるんですって。
内側の濃い方が「雄」外側の薄い方が「雌」。

へぇ~。

「時には~」は今回で終了です。雑学といえど、ちゃんと国語。最近はクイズ番組や知識雑学を試される番組も多いですよね。芸能人の方の知識の豊富さに驚かされることもしばしば。勉強と書くと何か仰々しいですが、好奇心のアンテナはいつでも広げておくと新しい発見に巡り合えますね。

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