自ら道を歩む(2)  ~心に染みる言葉集⑨~

歴史上の人物が語った言葉には、残るがゆえ 心に染みる言葉が沢山ありますね。

今回は『自ら道を歩む(1)』に続いて、一歩踏み出す勇気につながる言葉を紹介したいと思います。

違うテーマで他の言葉も紹介しています。こちらへ

意志も 人間の行動する瞬間からしか なすすべを知らない。それは航行の場合に良くわかる通りである。
動かないでいる船は操縦できない。一つの動きによって操縦可能な力が生じ初めて舵もきくようになる。

アンドレ・モーロワ[1885-1965]

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この言葉から、昔聴いたNHK”みんなのうた”の「風の歌」を思い出しました。ブラームス交響曲第1番第4楽章が元歌で、YouTubeでさ探せます。懐かしい。♪か~ぜさえあれば かぜさえふけば 

真の勇気とは 全世界を前にしてなお成し得ることを、目撃者無しにやってのけることにほかならぬ。

フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー[1613-1680]

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フランスの貴族で、モラリスト(※1)文学者。多くの戦いを経験した中から、『箴言(しんげん)集』や『格言集』などの著書を残しました。この言葉も自身の境遇から得た視点と考えられます。

※1 モラリスト:現実の人間を洞察・人間の生き方を探求して省察する。(※2)それを断章形式や箴言(しんげん)のような独特の非連続的な文章で綴り続けた人々とあります。
※2 省察:自分のことをかえりみて考えめぐらすこと。

恐怖と勇気がどんなに近くに共存しているかは、
敵に向かって突進するものが一番よく知っているであろう。

クリスティアン・モルゲンシュテルン[1871-1914]

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ドイツの詩人、劇作家など文筆活動を主とした方でした。非常識、約束事を無視するなどのナンセンス文学を得意としていたようです。しかし長患いの結核によって命を落とされました。彼にとっての「恐怖」とは何だったのでしょうか。

おのれの苦悩を精細(※1)にみることこそ、おのれの心を慰める手段である。

スタンダール[1783-1842]

※1 精細:極めて、念入りに細かいこと。

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幼いころに母親を亡くしたスタンダール(本名:マリー=アンリ=ベール)は生涯その影を追うことになります。対して父には複雑な思いを抱きます。内なる苦悩を 人との交流や執筆活動に慰めを求めたのかもしれません。

諸君が困難に会い、どうしてよいか全くわからないときは、いつでも机に向かって何か書きつけるがよい。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)[1850-1904]

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小泉八雲は島根県の松江市に住んでいましたが、実際には1年半程。その生涯は放浪といっていいほど世界・日本を転々と移動しました。有名な「耳無芳一の話」や「雪女」は『怪談』におさめられています。ちなみに1987年公開の「プレデータ」という映画は「耳無芳一」をリスペクトしています。

よし。 今度も立派に乗り越えて見せるぞ、朝の来ない夜はないのだから・・・・。

吉川英治[1892-1962]

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私などは、NHKのドラマになった「宮本武蔵」に馴染みがあります。執筆活動に入ってすぐに人気作家となった彼でしたが、若い頃は貧困にあえぎ、この言葉が支えになったのだとか。また晩年の病床において、やはりこの言葉が励みとなったというエピソードが千葉県成田中学校の資料にありました。

人を熱烈に動かそうと思うならば、まず相手の言い分を熱烈に聞きなさい。

デール・ブレッケンリッジ・カーネギー[1888-1955]

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~心に染みる言葉集④~でも、対人スキルに関する各種コースの開発者とご紹介しました。『人を動かす』という著書も著わしていますが、人を動かすには、自らが沿うように変容する必要があると説きます。

参考『座右の銘 意義ある人生のために』里文出版 より

そのほかの言葉

人生とは何か  ~心に染みる言葉集①~
人間とは 生きるとは  ~心に染みる言葉集②~
自分は何者か  ~心に染みる言葉集③~
逞しく生きる  ~心に染みる言葉集④~
心のうちにあるもの  ~心に染みる言葉集⑤~
愛のある人生  ~心に染みる言葉集⑥~
人と人の間に  ~心に染みる言葉集⑦~
自ら道を歩む(1)  ~心に染みる言葉集⑧~

『自ら道を歩む』テーマ第2弾でした。私たちは内在している意志、エネルギーによって行動できます。けれど、この意志やエネルギーは湯水のように永遠に新鮮に湧き出てくるものではありません。自分の力で何とかしたいと思う反面、時に助けが欲しいと思うことも。それは弱さなどではなく、自分以外を知るチャンスでもあります。先人たちの「悩み」を頂戴して、新たな視点を開拓するのも「手」です。

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