~心に染みる言葉集~最終章として『希望』を取上げています。(1)に続き、今回は(2)
歴史上の人物が語った言葉を今回もたくさん紹介したいと思います。
希望の(1)を含めて、違うテーマで他の言葉も紹介しています。こちらへ
会ってじかに話すのが悪感情を一掃する最上の方法である。
エイブラハム・リンカーン[1809-1865]

弁護士や地方議員を経て大統領になったリンカーンは、国内でも「史上最高の大統領」としても親しまれています。これまでの慣習や文化を180度転換する政策には、理解を得なければ進められない場面も多かったでしょう。
あることを真剣に三時間考えて自分の結論が正しいと思ったら、三年かかって考えてみたところでその結論は変わらない。
フランクリン・ルーズベルト[1882-1945]



大統領の立場として、また戦争に際し重大な結論をする必要があったでしょう。まして個人の悩みではなく、国の命運がかかるのであれば。「正確さ」ではなく、「見切る勇気」「自分への信頼」とも受け取れます。
われわれが悩める人に与えることができる一番正しい助力は、その人の重荷を除去してやることではなく、その人がそれに堪えうるように、その人の最上のエネルギーを呼び出してやることである。
カール・ヒルティ[1833-1909]



スイスの法学者・哲学者でヒルティの「幸福論」は世界三大幸福論(※1)の一つです。宗教思想を基に、神、人間、生、死、愛などがテーマとなっています。他の宗教についても良く研鑽し、また神経病や精神病への造詣も深く、人に対する理解を自らの生活を通して実践したならではの言葉といえますね。
自分に欠けているものを嘆くのではなく、自分の手元にあるもので大いに楽しむことこそ賢明である。(※1)
エピクトテス[50?-135?]



エピクトテス自身に著書は無く、その弟子が後に『語録』を執筆してその考えが後の世に残ることになりました。奴隷の子供として、また虐待ともいわれる後遺症で片足が不自由だったとも。環境や生まれで苦労した中にあってさえ、平静さを保つことの重要さを説いています。
※1 :似た言葉で、『配られたカードで勝負するっきゃないのさ、それがどうゆう意味であれ』というものがあります。コミック「ピーナッツ」の中で「どうして犬でいられるか判らない」と言われたことに対するスヌーピーの言葉です。
ほとんどすべての人間は、もうこれ以上アイディアを考えるのは不可能だというところまで行きつき、そこでやる気をなくしてしまう。いよいよこれからだというのに・・・。
トーマス・エジソン[1210-?1290?]



子供のころから異常な知りたがりだったとのこと。「1+1=2」に疑問を抱き、「粘土と粘土を合せたら大きな粘土になる。」「Aをどうしてピーと読まないの?」教師は参ったでしょうね。発明王として1300の発明と技術革新をすることで昇華していく彼には、見切ることは勿体無いと思ったのでは。
わたしの前に道はない。わたしのうしろに道ができる。
高村光太郎[1883-1956]



格言名言の中でも超有名ですね。「道程」という詩の冒頭です。この後に ああ、自然よ/父よ/僕を一人立ちにさせた廣大な父よ/僕から目を離さないで守る事をせよ と続きます。顕示か保護か、または応援か。
参考『座右の銘 意義ある人生のために』里文出版 より
そのほかの言葉
人生とは何か ~心に染みる言葉集①~
人間とは 生きるとは ~心に染みる言葉集②~
自分は何者か ~心に染みる言葉集③~
逞しく生きる ~心に染みる言葉集④~
心のうちにあるもの ~心に染みる言葉集⑤~
愛のある人生 ~心に染みる言葉集⑥~
人と人の間に ~心に染みる言葉集⑦~
自ら道を歩む(1) ~心に染みる言葉集⑧~
自ら道を歩む(2) ~心に染みる言葉集⑨~
希望へつなぐもの(1) ~心に染みる言葉集⑩~
これらの言葉を残そうと思った方がいたわけで。偉人の話した言葉や演説、書き物、小説や伝承から響いたものを抜粋したのだろうと推察します。それが私たちの心にも響く言葉として残り伝えられていきます。著書は別として、特別なことを残した意識はなかったかもしれません。特別だと感じ、言葉を残した方の想いというものがあるはずです。どのような心境だったからこそ、そのその言葉が響いたのかが気になります。
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