いずれ迎える70代。どのようなご自分を想像されるでしょうか。
今の生活が忙しくて、1年先。まして5年先のことなど考えられない。
定年になったら悠々自適な生活が待っている。
趣味や人との交流を楽しみにしている。
まだ今後を考えるうえで、参考になるかもしれない調査結果がありましたので紹介します。
現在、65歳以上の方を対象に、厚生労働省が行った意識調査です。
現状と将来の不安など本音が見える調査結果となってぃます。
高齢者の意識白書
厚生労働省が行った意識調査(ア)~(エ)と結果です。参照元概要版をまとめました。
(全国の60歳以上(平成31年1月1日現在)の男女 3000人 回答は1755人)
(ア)生きがい、健康状態、社会的活動
(イ)仕事
(ウ)経済的な暮らし
(エ)貯蓄、老後の備え
参照元
令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果(概要版)
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r01/gaiyo/index.html
回答結果の概要
(ア)生きがい、健康状態、社会的活動に関する事項
特に社会的な活動をしていないが、健康状態も悪くない。
約80%の方が生きがいを感じていると回答。
様々なしがらみから解け、自分の時間を謳歌していると感じます。
(イ)仕事に関する事項
約25%の方は、65歳くらいまでは仕事を続けたいと回答。
約20%の方は、出来るうちはいつまでも仕事をしたいと回答。
仕事をする理由は、収入・面白いからが上位。
約60%の方は、現在 仕事をしていないと回答。
理由の上位は、体力的に厳しい。
仕事は、社会貢献や人の役に立つ気持ちを満足させます。併せて収入も入れば、安心できます。しかし、以前と同じという訳にはいかない体力面で優先度は低くなります。
(ウ)経済的な暮らし向きに関する事項
回答結果での主な収入源は、公的資支援。金額は夫婦合計で10~30万。
主な出費は食と光熱費が上位。趣味やレジャーも楽しめている。(楽しみたい)
現在、経済的な心配は特にない。
将来を考えた時、経済的な面で不安に感じるのは、医療費や終末施設に係る金額。
年齢を重ねれば、落ちてくるのは体力や健康維持の現実。「将来」に不安があるのは当たり前のことかもしれませんね。
(エ)貯蓄、老後の備え等に関する事項
回答結果の貯蓄額は、0~2000万。無回答21%
女性では、「2,000 万円以上」は 60 代前半(16.8%)と 60 代後半(21.2%)で高く、
4.貯蓄、老後の備え等に関する事項の(1)貯蓄総額(Q14)
「100 万円未満(0 円は除く)」と「貯蓄はない」は 70 代後半(ともに 12.6%)と 80 歳以上(そ
れぞれ 15.7%、11.4%)で高い。男性では、はっきりとした傾向はみられない。
・未既婚別:「2,000 万円以上」は、有配偶者(18.3%)で高い。「貯蓄はない」は、離別者(21.8%)
と未婚者(21.5%)で高い
備えは、生命保険や医療保険などの民間の保険が多いが、年齢が高くなると保険に加入していない方も。
貯蓄に関しては、約44%の方が貯蓄額は足りる。約51%の方は足りないと回答。
貯蓄額として必要な額はの問いに2000万円以上必要と答えた方は、60代、未婚の方に多い結果が出ています。
回答結果のまとめ
多くの人が生きがいを感じ、がむしゃらに仕事をしなくても良いと考えている傾向。
夫婦で20万程度の公的支援があれば、イレギュラーな出費が無い限り現在の経済状態は心配と考えるようです。
しかし、将来は何があるか判らないので、現在の経済状態では不安もある。
将来に不安を持つのは当然ですね。キーワードは『健康』と『収入』といえそうです。
基本的な不安が少なくなれば、周囲にアンテナが広がったり「好きなことに集中」出来そうです。
今後の健康について
健康関連の記事を書いています。
今後の収入について
2021年4月改正高年齢者雇用安定法の施行により、70歳までの就業機会の確保が企業の努力義務となりました。
現在お勤めの企業、就業先での継続就業をお望みならば、確認しておきましょう。企業によっては就業規則が違います。待遇面、給料面、出向など確認しましょう。
案内書面が送られてから考えるのは時間が無かったりあせったりします。
再就職なら各自治のハローワーク・シルバー人材センターに相談。
意外と知人友人の紹介という方法もあるようです。
早めに情報を収集しましょう。
相談できる場を持つ
なんでもそうですが、「判らない」「解らない」は不安と直結です。
不安はいくら考えても不安のままです。
知ること。正体を掴む。判らないことを知る。
目の前に大きな山がそびえていても、一歩踏み出すことが大事です。
公的窓口に出向いてみましょう。うまく質問が出来ないと躊躇せず、メモに書いて、聞いてみましょう。
大丈夫です。正体や理屈が判れば、どうしたら良いか、何が必要なのか、どうすれば良いのかの対策も見えてきます。
自分を謳歌する
60代後半、70代は、可能性を広げる世代です。
参考記事はこちら。
「年齢」と つきあう ~発達心理学~
出展
令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果(概要版)
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r01/gaiyo/index.html
令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果(全体版)
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r03/zentai/pdf_index.html
良い意味に捉えていますが、どう考えても、先の寿命の方が短いです。歴史に名が残ることはないと思いますが、せめて自分に対しては納得のいく、満足のいく時間を過ごしてきたかと考えます。本意不本意織り交ぜながらも最期まで付き合うのは自分。身体も心も大事にしたいなと思いますね。
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